第15話 ロリの神様
今は16時近く。
「そろそろ帰らないといけません」
そういう蛍ちゃん。
「君は中々面白い人だね。楽しかったよ」
華ちゃんになんか褒められる。
が、まだお別れとはいかない。
「俺が送るよ」
「そんな大丈夫ですよ」
「遠慮しなくていいよ。子供を守るのが大人の役目だからね」
「あんたがそれ言うか」
差別的な目で見る春ちゃん。
ショックだが、正論だ。
「それじゃあ行こうか」
「はい」
そして3人、外に出る。
***
他愛ない話をする。
「春ちゃんも原作見てみませんか?」
「気が向いたらね」
「わたし達、毎週土曜に図書館に来てるのでぜひ良ければ一緒にどうかなって」
「仲のいいことで……土曜は塾があるから難しいね」
「残念です……」
「そんなことより、学校の方はどうなってるの? 友達できた?」
「いえ、全然……なかなかどうしても難しくて……」
「……どんまい」
「うぅ」
「学校の友達より先に、おっさんの恋人作るなんて順番おかしくない?」
「おかしいですか?」
「……いやよく考えたら、年上のおっさんが好きそうな見た目してるから、逆に自然だわ」
「えぇ!?」
ここで蛍ちゃんが俺を見て尋ねる。
「そうなんですか……?」
「違うね」
即答する。
「おっさんどころか、男はみんな蛍ちゃんにメロメロになると思う」
「ええ! そんなわけないじゃないですか!」
「俺だってメロメロだし」
「……んもう、それは育滝さんだけの話ですよね」
「確かに」
そして駅に着く。
正直、この先も付いていきたいが、「結構です」と断られた。
「自宅まで特定はさせませんよさすがに。ストーカーになってもらっても困るし、なにより——」
にやにやしながら春ちゃんは言った。
「蛍のパパさんに見つかったら、ただじゃ済まないよぉ~~」
脅しをかけられる。
……親に見つかるのは、どう考えてもやばい。
「ありがとう……なるべく気を付けるよ」
そう答える。
最後に蛍ちゃんが、俺に尋ねる。
「今日はありがとうございます。また遊びに来てもいいですよね」
「ああ、もちろん」
「やった」
そして別れることになった。
***
家に帰る俺。
一人の部屋は、いつもより寂しく感じる。
「昨日とった写真でも見るか」
図書館デートの時の写真を見る。
「……ん?」
ある一枚の写真に気づく。
蛍ちゃんのスカートが風にめくれ、パンツが丸見えになってる写真だった。
「あ……え……まじで?」
あの時はシャッターを切ってないと思っていたが、実は無意識に撮影していたようだった。
蛍ちゃんのパンツ丸見え状態。
正直、エロ過ぎて目が離せない。
もしこれが他の誰か——蛍ちゃん本人や春ちゃんに見つかっていたならどうなっていただろうか?
「まずい、すぐに消さないと——……」
だが俺は、すぐには実行せず、静かに考え込んだ。
「……」
俺は、四つん這いになった後、背中の上に、ラブドールのアリスちゃんを座らせた。
幼女の椅子になる。
これは、【罰とご褒美】を自分に与えているのだ。
そして俺はこの状態のまま、神様に懺悔かつ感謝した。
「ロリの神様、ごめんなさい。そしてありがとうございます!」
神に祈った後、俺はしこしこする。
写真を削除する前の30分間、俺はしこしこするのだった。
———
ここまで読んでくださりありがとうございます!
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