第7話 江ノ島視点

「なかなかやりますね」


「だろ?」


私達は意気投合したため二人でお酒を飲みつつ二人を観察することにした


「それにしてもなんで気づいたんですか?」


「え?名前ならあいつから聞いただけだぞ?」


「嘘ですよね?本当はわかってたんでしょう」


「まあな、あいつ俺と酒飲んでる時もチラチラあんたら二人を見てるからさ。カマかけて答えさせた」


この人、私と同じ匂いを感じますね

なかなかのやり手…いや、ヤリチンですね


「うわー、最低ですね」


「あははは、なんとでも言え」


私も少し酔ったかもしれません

いつもより口がまわってますね


「最低変態ゴミクズ男ですね」


「言い過ぎだろ!」


「数々の女性を酔い潰して泣かしてきた男」


「偏見がエグい!」


「そんなことより私は二人のことを見守りたいので黙ってください」


「おめーだろ!散々言ってきたのは!」


「シーっ」


どうやら二人は話始めて顔がほんのり赤くなっています


見つめ合ってるー!!

かわいいー!!

キュンキュンするー!!


私が一人悶えていると


「うわー、なんか見てはいけない物を見た気分だな」


神崎先輩が変なモノを見るような顔で私を見ていました


「黙れ、喋りかけるな」


「どっからその低い声はでるんすかね?」



あああああーーーーー!!!!!

かわいいーーーーー!!!!!

かわいいーーーーー!!!!!



ここからじゃあ何言ってるか聞こえないなあ

でも、この見守るくらいの距離がちょうどいいんだろうなぁ



ナデナデ


えっ!?

篠崎さんが朝日さんの頭を撫でてますよ!


萌えですよ!

萌えー!



今度はワシャワシャしてます!

なんですか?あの空気は


うーん!かわいいすぎるー!

たしかに犬っぽいけど、犬だけど



私は最高すぎて力尽きているときでした


なんと

ひ・ざ・ま・く・ら!

膝枕してます!


(やばい、悶え死ぬ)


すると、頭撫でながら

『ふふっ、かわいいなあ』


「ズキューン」


私は死にました

萌え死にました



「そうだ、二人の親衛隊を作りましょう!先輩手伝ってくださいよ?」


「お、おう…」

(顔こえーよ)


「まあ、あいつ寝ちまったから俺が家まで送ってくよ」


「そうですか。頼みますよ」


「はい」

(圧が怖いって)


こうして飲み会は終わるのでした

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