第6話 朝日視点

僕は初めての飲み会です!


篠崎さんとお酒が飲めます!

ずっと楽しみにしてました!


でも、すごく緊張します

一旦トイレに行きましょう





「「「「「おおおー!!!」」」」」


戻ってきてみれば男性の皆さんがガッツポーズされてます


何かあったのでしょうか?


「おーい、朝日こっちだー」


「えっ?先輩?」


「おら、ここ座れ!ここ!」


「いや、僕は一緒に飲みたい方がいるんですけど……」


僕は話しながら篠崎さんがどこにいるのか確認した。


「えっ?、女性の方と飲んでる……」


そ、そんな…






僕は神崎先輩の隣に座りました


楽しみにしてしていたけど篠崎さんとは飲めないみたいです

でも、仕方ないですよね


こうなったらヤケ酒ですよ!

飲みますよー!




「おい、どうした?テンション低くねーか?」


そう言いながら先輩は肩を組んできました

何故ですかね?すごく視線を感じます


「いえ」


危なかったです。テンションが低いと周りの人も楽しめません!


「飲みましょう!」


「おう!」



ご飯も食べてお酒も進んでいた時です


「おい、椿!おまえ彼女いねーのか?」


場が静かになりましたね

どうしたんでしょうか?


「いえ、いないです」


(僕は篠崎さんが好きですから)


「じゃあ、気になる人はいんのか?」


(な、なんて質問なんだ!どう答えたらいいだろう?いや、やけくそだ!)


「い、いますよ!」


「そうか」


「「「「「キャーー!!!」」」」」

女性社員の方が立ち上がって喜んでます

何か面白いことでもあったのでしょうか?


すると先輩は小声で話しを続けてきました


『ちなみに誰だよ?』


『何がですか?』


『おまえの気になる人だよ』


『な、なんで言わなきゃいけないんですか!』


『いいから言えよー』


先輩は酔っ払ってるんですかね?

こういうノリは僕苦手なんですよねー


いやだなあ


『ちなみに俺は江ノ島さんがタイプだな!』


『えっ?そ、そうなんですか!』


『おっ!おまえもか?』


『いや、違いますけど…』


『なんと言ってもあのおっぱい!』


『は、はあ…』


『ほら、俺は言ったんだからおまえも言えよ』


『えーっ!』


そ、そんな…

でも、僕だけ言わないのも不公平かな?

でも、恥ずかしい…


『言えって』


『わ、わかりましたよ。篠崎さんです!』


『ほお!いいねー!俺に任せとけ!』


『何がですか?』


そう言うと先輩は僕の話も聞かずにどこかへ去っていきました


どこへ行ったんだろう?

はあー、でも夢はなかなか叶わないものです

やっぱり篠崎さんとお酒飲みたかったなぁ



うん?隣に誰か来ましたね

どなたでしょうか?



えっ!篠崎さんです!篠崎さんが来ました!

まぼろしですかね!?

夢でも最高です!篠崎さんです!



でも、今気づいた感じを出しましょう!

だって、最初からずっと篠崎さんのことを見ていたみたいになっちゃいますからね!


「あれ?篠崎さんだー!えへへへ」


完璧です!

でも、ちょっとフラフラしてきちゃいました


やばいです…





ーーーーーー



「う〜ん、あれ?ここ家?なんで?」


えっ!会社は!会社に行かなければ!

僕は急いでケータイを探しました


画面をつけると『日曜日』の文字が


「よかったあー、定休日です」


会社に迷惑をかけたわけではないと気づき安心していたときです。

重大なことに気づきました!


「昨日は飲み会でしたよね?僕はどうやって家まで帰ってきたんでしょうか?」

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