比喩表現としての脳破壊です

693:名無しの1天推し

>1と天才ちゃんの~~~~

 

694:名無しの1天推し

アラビアン~~~~~

 

695:名無しの1天推し

デート~~~~~

 

696:名無しの1天推し

レポはよ~~~~~

 

697:名無しの1天推し

聖国の首都ついて、色々置いといて

2人がデートすると聞いてフィーバー状態になったものの

 

698:名無しの1天推し

掲示板配信……完全に……オフ……!

 

699:名無しの1天推し

なんという生殺し……!

 

700:自動人形職人

いやまぁそれはそうって感じですけども

 

701:名無しの1天推し

まぁ……はい

 

702:脳髄

逆にこっちに気を取られてイチャイチャできないのは困るぜ

俺たちは>1天を推す脳髄であって、

俺たちの欲望のままに2人をどうこうするのは違うからな

 

703:名無しの1天推し

良いこと言うやん

 

704:名無しの1天推し

それはそう

 

705:名無しの1天推し

そうだけど脳髄でくくるの草なんよな

 

706:脳髄

誰にでも……脳髄は、あるっ!

 

707:名無しの1天推し

それはそうだけども!

 

708:名無しの1天推し

むしろ脳髄ニキ今もう脳髄すらないんじゃないの……?

 

709:名無しの1天推し

言葉にするとあまりにも重い

 

710:転生したら脳髄になって、カプ推しになったら魂だけになっちゃったもの

仕方ねぇな、笑えよ

 

711:名無しの1天推し

そうなんだけども!!

 

712:名無しの1天推し

長いよ

 

713:名無しの1天推し

笑えないよ!

 

714:名無しの1天推し

コテハン勢筆頭の名前が文章とかもうアホだろ

 

715:自動人形職人

うーんこの

 

716:名無しの1天推し

脳髄がムードメーカーという事実

 

717:転生したら脳髄になって、カプ推しになったら魂だけになっちゃったもの

魂だけでも推すのが推し活ってもんよ

 

718:1年主席天才

拙いことになった

 

719:転生したら脳髄になって、カプ推しになったら魂だけになっちゃったもの

デートが?

 

720:名無しの1天推し

お?

 

721:名無しの1天推し

天才ちゃんだ

 

722:名無しの1天推し

ちーす

 

723:1年主席天才

いや、例のクーデターの件

 

724:脳髄

天才ちゃんが言う拙いことかー

 

725:名無しの1天推し

マジ?

 

726:名無しの1天推し

それは……拙いのでは?

 

727:自動人形職人

>1は一緒です?

 

728:1年主席天才

いや。

 

頭を冷やす為にこっちは覗かせてない。

アレスがお茶淹れてるみたいだな。

 

729:名無しの1天推し

そん なに

 

730:名無しの1天推し

>1がげきおこて

 

731:名無しの1天推し

あんま見たことないけど

 

732:脳髄

>1がキレそうなことって二つだろうけど

 

733:1年主席天才

結論から、簡潔に言うが

 

734:名無しの1天推し

天才ちゃんはいつも結論から簡潔で助かる。

 

735:1年主席天才

 

クーデター、もうほぼ終わってるぽい。

 

736:名無しの1天推し

ふぁっ!?

 

737:名無しの1天推し

おいおいおい

 

738:名無しの1天推し

ふむ

 

739:自動人形職人

話と違いません?

 

740:1年主席天才

そして、昨日王宮に行った御影が向こうに囚われた。

パールだけが昨夜帰って来てね。

 

741:名無しの1天推し

おいおい

 

742:名無しの1天推し

それは……

 

743:脳髄

あー……

そういう……

 

744:名無しの1天推し

どーなってんの?

 

745:名無しの1天推し

聞いた話じゃあ、やべー指導者候補がクーデター起こそうとしてるから

それをどうにかしようって話じゃなかった?

 

746:名無しの1天推し

今の指導者の人がもう死んじゃってたとか?

 

747:1年主席天才

いや、そうでもないというか。

 

パールから聞いた話をかみ砕くと、荒事があったというわけではないらしい。

 

748:1年主席天才

王宮に行って、教皇と導師への面会自体はスムーズに行ったらしい。

会うまでに時間がかかったみたいだが、これはまぁ、そういうものだ。

 

749:名無しの1天推し

そんなイメージは確かにある

 

750:名無しの1天推し

実際普通、王と会うなら諸々の手続きとか準備が必要だしな

 

751:脳髄

てことはその面談の後か?

 

752:1年主席天才

あぁ。

スムーズとまとめたが、例の実行犯、バルマクの企てているであろうことも、それをどう対処するかも、教皇と導師と詳しく話したという。

一通り話し終わって―――そこでバルマクが乗り込んできて、そこから状況が変わったらしい。

 

753:1年主席天才

ちょっとここの詳細が分からないんだが……

 

どうもバルマクが場を支配した。

むしろパールや御影たちがクーデターを起こそうとしている論を展開して、

 

……それを、教皇と導師が受け入れたらしい

 

754:名無しの1天推し

????

 

755:名無しの1天推し

いやそれは無理があるでしょ

 

756:自動人形職人

しっかり話し合った後ですよね?

 

757:名無しの1天推し

洗脳でもされたのか?

 

758:1年主席天才

流石に、そこまでは分からん。

トリウィア曰く、そういう洗脳や暗示の類は魔法では難しいらしい。

ないわけではないらしいので、可能性が0とは言いきれないんだけど。

 

759:1年主席天才

そっからあれよあれよと御影とパールは拘束された……んだが、

拘束されようとして御影がパールを王宮の天窓から外にぶん投げたらしい

 

760:名無しの1天推し

えぇ……

 

761:名無しの1天推し

いや草生やしてる場合じゃないんだが

 

762:名無しの1天推し

流石すぎる

 

763:脳髄

ぱ、パワープレイ……

 

そいや先輩と最初にフィールドワーク言った時、ワイバーンの一本釣りしてたな……

 

764:1年主席天才

おそらく、この状況に対処することを考えれば

この国に詳しい彼女を脱出させるべきだと判断したんだろう。

パールはなんとか戻ってこれたので状況把握できたので

まさしくファインプレーだ。流石の判断力と腕力だね。

 

ただ、さらに問題があってだな

 

765:名無しの1天推し

まだあるの……?

 

766:自動人形職人

うぅむ……

 

767:1年主席天才

導師の引継ぎと御影とバルマクの結婚式。

 

明後日やるって、バルマクが言い放ったらしい。

 

768:名無しの1天推し

はぁ!?

 

769:名無しの1天推し

いやいやいやいやいや

 

770:名無しの1天推し

おかしいって

 

771:名無しの1天推し

滅茶苦茶やん

 

772:脳髄

>1がブチギレてるのこれか

 

773:名無しの1天推し

どういう速度感やねん!

 

774:自動人形職人

準備良すぎませんか?

 

775:名無しの1天推し

明確におかしいでしょ

完全に準備して待ち構えてるって

 

776:名無しの1天推し

てかおかしくね?

ギャル先輩とお姫様、街はいる時顔隠してるとか

そもそも日程が曖昧だとか、色々到着バレないように対策してたよね

 

777:名無しの1天推し

確かに

 

778:名無しの1天推し

うん?

 

779:脳髄

つまり、対策はしてたけど向こうは完全にこっちの動向を把握してた……ってことか?

 

780:名無しの1天推し

そんなことある?

 

781:名無しの1天推し

うーん……

 

782:1年主席天才

そこなんだよな。

 

何もかも手際が良すぎる。

パールたちを待ち構えてたような準備は、脳髄の言う通りこっちの動きを把握している。

そりゃ確かに道中密偵でも……と思わなくもないが、それにしたって完璧すぎるというか。

 

783:名無しの1天推し

こんなこというのもアレだけどヨ

>1たちのデートで到着知られたりはしてないのカ?

 

784:名無しの1天推し

それは……

 

785:名無しの1天推し

サイバーニキ?

 

786:1年主席天才

ないとは言いきれない。

 

……ちょっと軽率だったかもね。

 

787:脳髄

いやいや、それはおかしいっしょ。

 

街で>1と天才ちゃん見かけたら王宮にギャル先輩とお姫様がいるぞ! は飛躍しすぎ。

そこ紐づけできるなら道中で皆一緒って把握されてないといけないし、

だったらデートしてなくてもしてても行動がバレてる。

 

788:脳髄

それにそうだとしても、クーデターほぼ終わりとか結婚式準備終わってるも変だぜ。

国のトップの引継ぎと結婚式とか、相当準備しておかないと無理でしょ。

 

789:名無しの1天推し

確かニ。すまん、余計なこと言ったワ。

申し訳ない、天才ちゃん

>1も、後で謝るワ。

 

790:1年主席天才

いや、いい。

 

……気を遣わせた。

2人ともありがとう。

 

791:脳髄

あいあい。

 

んで、>1がげきおこというわけね。

 

792:名無しの1天推し

「今すぐ王宮に乗り込んで御影さんを助けましょう」

 

793:名無しの1天推し

い、言いそう……

 

794:名無しの1天推し

の、脳内再生余裕だな……?

 

795:自動人形職人

>1なら言う

 

796:1年主席天才

一字一句違わずに言った。

 

797:名無しの1天推し

うーんこの

 

798:名無しの1天推し

真っすぐが過ぎるんよ

 

799:脳髄

知ってた

 

800:名無しの1天推し

デスヨネー

 

801:名無しの1天推し

えぇと……ダメなんです?

 

802:名無しの1天推し

ダメというか……

 

803:名無しの1天推し

できなくはないだろうけど……

 

804:脳髄

仮にも国のトップの引継ぎに横やりを入れたらどうなりますか?

という話だな……

 

805:1年主席天才

御影との結婚は、彼女が半分聖国の血を引いているということ。

皇国、鬼種が王の婚姻の形を問わないという特異性から押し通せるにしても。

 

仮にも王国の学園の主席で、王国生まれで、王国から勲章とかもらってる>1がそんなことしたら、まぁ。うん。

 

806:名無しの1天推し

戦争……ですかね……

 

807:名無しの1天推し

こ、国際問題

 

808:名無しの1天推し

というか次代の王のお姫様の婚姻がまかり通る可能性がある皇国がそもそもおかしいって

 

809:名無しの1天推し

どんな国なんやろなぁ……

 

810:自動人形職人

わりとイメージしやすい東方の国って感じらしいですけどね。

 

……ってそうではなく。

 

811:名無しの1天推し

これからどうするんだ

 

812:名無しの1天推し

明後日って言ってたよね

 

813:名無しの1天推し

展開速いって

 

814:脳髄

方針は?

 

815:1年主席天才

御影は助ける。

クーデター、というよりバルマクの乗っ取りも止める。

 

どっちもやる。

 

816:1年主席天才

後者の優先度は低い……というわけでもない。

 

正直パールには悪いが、聖国のクーデターがどうなっても王国で生きてるなら、とか甘い考えだったが、

洗脳だか催眠まがいをするとなるとちょっと話が変わる。

 

どこまでするつもりかは分からないが、放っておくと世界征服とか言い出しかねないし

 

817:名無しの1天推し

うわぁ

 

818:名無しの1天推し

如何にもって感じになってきたな

 

819:自動人形職人

どうやって導師さんとか教皇様を操ってるかが問題ですね

 

820:1年主席天才

うむ。

 

どう動くかはトリウィアとパールと作戦会議中だが、

そこはちょっと僕も調べるつもりな。

明後日に式をやるのなら、前向きに考えれば一日は時間あるわけだしね。

 

821:名無しの1天推し

なるほど……

 

822:名無しの1天推し

うーん、どうにかなれ!

 

823:自動人形職人

きな臭さしかないですねぇ

 

824:名無しの1天推し

>1と天才ちゃんたちならなんとかしてくれると信じよう

 

825:名無しの1天推し

応援してます!

 

826:脳髄

お姫様をそんな質の悪い政治家にNTRとか脳が破壊されるから絶対になんとかしてくれ

 

827:脳髄

これは別に脳髄ジョークとかではなく

比喩表現としての脳破壊です

 

828:1年主席天才

そういうのいいから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――ふむ」

 

 地下牢を見回し、御影は息を吐いた。

 王宮の地下、石造りの武骨な地下牢。

 両手首は鎖で壁に繋がれ、それだけ見れば明らかに虜囚といった状態だ。

 だが、同時に奇妙な点もある。

 御影が着せられている黒のネグリジェは肌触りが良く、非常に質がいい。ごつごつとした石畳みの床も態々分厚く、見事な刺繍の絨毯が敷かれているので彼女の大きなお尻を痛めるということもない。

 座りやすいように肘置きすらあるし、鎖の手かせにしてもある程度なら動かせる上に、おまけに少し前に新鮮なフルーツとパンに水すらも運び込まれて自由に飲むことができた。

 窓は無いにしてもいくつか燭台が置かれて明かりも確保されている。

 手枷のせいで好きに動けないということを除けば、

 

「……悪くない待遇だな?」

 

 ネグリジェにしても、着心地がいい。

 普段、自分が寝巻にしている着流しよりも露出度は低いが、衣擦れの度に体のラインをあらわにするし、これでウィルに迫るにも一興かもしれない。

 囚われてしばらく、場所が地下牢であることと手枷がある以外はむしろ賓客のような扱いだ。

 数時間前、女性の召使のような女が身体を拭きにも来てくれたし。

 

 そんなことを考えていたらしばらくして。

 

 

「――――やっと話ができるな、鬼の姫よ」

 

 その男は現れた。

 豪奢な刺繍と装飾があしらわれた黒の儀礼服。同色には羽根飾り付きの大きく膨らんだターバン。濃い組褐色の肌に顎から頬に掛けて整えられた髭。

 険しい顔つきと分厚い儀礼服の上からも分かる体格の良い男。

 その手には蛇を模した錫杖が。

 ザハル・アル・バルマク。

 導師候補であり、現在聖国にてクーデターをほとんど完成させたその人である。

 

 鋼鉄のように熱を感じさせない、しかし固い黒の瞳に見下ろされ、御影はやっとかと、ため息を吐き。

 

「……一つ言っておこう」

 

「ほう。面白い。囚われの姫が何を言うか、興味があるな」

 

「そうだろうそうだろう、よく聞け。今の私のような状況の末路は大体想像できる」

 

 だが、

 

「―――くくっ」

 

 彼女は喉を鳴らしながら笑い、囚われてなお爛々に輝く琥珀の瞳で、黒鉄のそれを見据えて言い放った。

 

 

「生憎この体は予約済みだ。―――触れたら殺してやるぞ?」

 

 

 

 

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