第2話 神々の創造~黒い地球~

空が……堕ちてくる。


黒く  黒く

どすグロイ。


僕は手の平で

受け止める。


堕ちてくるイナズマ

堕ちてくる太陽


朽ちてゆく


僕は地平線を辿る


僕が最後の証明……


地球が壊れる1分前に

逢えて幸せだった。



そうさ。

僕らは禁断の果実を食べた


《アダムとイブ》

言葉なんかなくたって

ピースフルな愛は

感じ取れる。



遠い遠いところから隕石が

堕ちてくる。



君を抱き寄せたら

は無くなるのか?



残り10秒前


衝撃がとてつもない。

爆発してしまう!






次の瞬間  僕は生きられてる

事を確認する。



イブを見ると、僕に

しがみ付いたままだった。



フと見ると、

そこには紙が落ちていた。



拾って読んでみると


ある言葉が書いてあった



僕とイブは頑丈なまでの

包まれていた。





僕らに生を与えたのは

手紙の主だった。



宇宙の果てまで、

飛ばされた僕らは……



黒い地球から離れていく。



あぁ、イブ。

君を感じとれるよ。




アダム……好きよ。




神々は僕らに

というモノを

与えてくれた。




『禁断の果実を食べたいわ』




抱き締めた手を緩めると

イブの目は


艶っぽくて


とても綺麗だった。



頑丈なまでの球体の中で



僕らは……禁断の恋をした

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る