File4 三日目

 翌日は朝から空が曇り気味で、屋敷の中は薄暗く陰鬱な空気が漂っていた。

 だが空模様とは裏腹に、目覚めは不気味なぐらい軽やかで。少し重いまぶたが、昨日リインとあんな会話をしたにもかかわらず、ぐっすり熟睡できたことを示していた。

 過去の嫌なトラウマにうなされることもないぐらいの、大人になってしまったということだろうか。仕事には有難いが、少々複雑な気持ちを感じながら、俺はてきぱきと身支度を整えてゆく。

 最後にナイフの状態を軽くチェックして、問題が無いことを確かめると、俺は部屋を出て食堂に向かった。

 食堂に入って、そこで待っているのであろうタティウスに対し、「答え合わせ」をして憑依した上級悪魔を祓う。

 やるべきことは実に単純で、迷う必要もなかったが。

 食堂の手前で、ばったりとリインに鉢合わせたことによって。俺は足を止めると精一杯の笑顔を浮かべて、片手を上げて見せた。

「おはよう」

「……」

 少々ぎこちない俺の笑顔を睨みつけて、リインは何も言わずにさっさと食堂の中に入った。俺も小さくため息を吐きだして、リインの後を追って食堂に入る。

 食堂の中には、既にアキヴァがいて。並べられた空の皿を、物欲しそうな瞳で見つめていたが、俺たちが入っていくと顔を上げてにこやかに言った。

「おはようございます、スカイヴェール殿、インソード殿」

「おはようございます、ヴァーハラさん」

 軽く挨拶を返す俺の横で、リインは何も言わずに自分の席に座った。どこまで行っても不愛想なリインに、俺は小さくため息を吐きだすと、自分の席に座る。

 これでこの屋敷に招かれた客人は、全員食卓に着いた。ならばあとは、主を待つのみである。

 一体何処から現れるのか。懐のナイフの存在を確かめつつ、腕を組んで俺が静かに周囲を警戒していると。

 不意に上座の席に、ジジッという布を破るような音がした。

 次の瞬間、世界がクラッとずれたような錯覚がして。それが収まった時には、上座の席に愉快そうな表情をしたタティウスの姿があった。

「幻覚魔法……」

 目を瞬かせ、俺とリインが同時に呟くと、タティウスは嬉しそうに頷いた。

「正解です。さすが、一級悪魔祓いのお二人ですね」

「俺は、『元』が付くけどな」

 俺の訂正はさらりと無視して、タティウスは肘をついて手を組み、席に座った俺たちをぐるりと見回す。

「皆さんお揃いのようですね。見たところ体調も良さそうで、何よりです」

「いやあ、メイドさんの作る料理が美味しいおかげですぞ」

 アキヴァがのんきに腹を叩いて見せたが、タティウスはそんな彼も無視して、再び俺たちをぐるりと見回す。顔はにこやかだが、眼差しは真剣そのもので、自分の話に余計な口出しをするなと言っているようだった。

「さて。昨日一日、私が用意した遊戯を楽しんでいただけたようで何よりです」

 そこで一度言葉を切り、タティウスは組んでいた手を解くと、大仰な身振りで広げて見せた。

「それではお待ちかねの答え合わせと行きましょう……さて、皆さんに質問です」

 広げていた手を下げて、片手の指を一本立てて。タティウスは意地の悪い笑みを浮かべ、俺たちに問いかけた。

「私、即ちタティウス・ストモルイ氏に憑依した、上級悪魔である私の。『名前』は一体何でしょうか?」

 問いかけた後、たっぷりと沈黙を取って、タティウスは一人一人の顔を見つめていく。今奴の胸の中には、自信と期待、そして愉悦が満ち溢れていることだろう。

 だから俺は沈黙を断ち切る様に、わざとらしく大きなため息を吐きだすと。席から立ち上がって、懐からナイフを取り出す。

 そんな俺の隣で、リインも立ち上がって腰に下げた剣杖に手をかけた。

「……いいだろう、答えてやる」

 ナイフの刃に魔力を通しながら、俺は低い声で、上級悪魔に回答を投げつけた。

「今からお前を祓ってやる―――ゲルブ」


 時は遡り、昨日のこと。

「ヴァーハラさん、あなた、タティウスに憑依した上級悪魔と、内通してるんじゃないですか?」

 霧の中の井戸の傍で、俺がアキヴァに言うと。アキヴァは一瞬目を丸くしてから、慌てたように両手を振った。

「な、何故そんなことを?某があの上級悪魔と内通してるなど、あるはずがないでしょう」

「……それ、ですよ」

 一日目、タティウスが己の本性を現した時のことを思い出しながら、俺は静かな声でアキヴァに言う。

「タティウス氏に憑依した悪魔が本性を現した時、あなたは真っ先に『上級悪魔』だと言った」

「そ、それは、タティウス氏に憑依した悪魔は明らかに強そうでしたし、見れば分かることですからな……」

「分からないんですよ」

 俺の言葉に、タティウスははて、と首を傾げる。どうやら本当に、意味が分かっていないようだ。

 だから俺は、至って落ち着いた口調で、「説明」することにした。

「悪魔というのは実に様々で、中級悪魔でもごくまれに知性を持った者がいたりします。だから悪魔祓いは、憑依されている可能性のある人間と対峙した際、まず必ず『診察』を行うことが義務付けられている。そして上級・中級の判断は、診察で詳細が分かった後に断定するものなんです」

「な、なんと……」

「それなのに、あなたは鏡も使わず、タティウスを上級悪魔だと断定した。俺たちのだれよりも早く、いの一番に」

「……」

 無言で俯くアキヴァに、俺は一度言葉を切ってから、優しい眼差しを向ける。

「といっても、俺はあなたが裏切り者だと、責めているわけじゃないんです」

「それは……」

「ただ……タティウスが何故、あなたという内通者を仕込んだのか。その理由を知りたいだけです」

 俺の言葉に、タティウスは勢いよく顔を上げてから数秒間硬直し。やがて表情を崩すと、諦めたようにまた俯いた。

「いやはや……スカイヴェール殿、あなたはやっぱり優秀なお方ですなあ」

「ということは、やはり」

「その通り。某はスカイヴェール殿やインソード殿とは違い、タティウス殿に直接招かれたのであります」

 アキヴァは井戸の奥に投げ込むように、口調に似合わない深い声で、ここに招かれた経緯を語り始めた。

 アキヴァはそもそも、悪魔とは何の関係もない、魔導工学の個人研究所を、ヴァルベロン郊外で運営する研究者だった。

 研究は非常に順調で、半年前に最新鋭の魔導機械を発表するに至ったのだが。

 魔導機械の特許を申請したところで、大手企業の擁する研究所から横やりが入ったのだ。その発明は、自社製品に酷似していると。

 度重なる裁判の末、特許申請は無事に通ったものの。その頃には大手企業の根回しも済んでおり、裁判の和解金が尽きたタイミングで、アキヴァの個人研究所はスポンサーからの融資を打ち切られてしまった。

 徹底的な根回しのせいで、アキヴァの発明した魔導機械を使う企業もおらず。孤立し追い詰められたアキヴァが、最後の手段として取得した特許を売り払おうとしていた時。

 融資をするという、一人の紳士が彼の前に現れたのだ。

 その紳士こそ、タティウス・ストモルイであり。タティウスはアキヴァの個人研究所に融資を行う代わりに、ある条件を突きつけた。

 彼は自分が本当のタティウス・ストモルイではなく、彼に憑依した上級悪魔だと言い。永続的な融資を望むのなら、これから自分が開催する「遊戯」に、勝利する必要があると告げた。

 これから自分の屋敷に、腕利きの悪魔祓いを二人呼ぶ。その悪魔祓いに内通を気づかれず、悪魔としての真の名前である『ゲルブ』を隠し通せたら、アキヴァの勝利だと。

 二体一だが、屋敷にはニセの名前に関する手掛かりも仕込んである。分の悪い賭けではないだろうと嗤うゲルブに、アキヴァは頷いた。

 追い詰められていた彼に、元より選択肢はなく。無害かつ価値の無い人間に見られるよう道化を演じ、最後までやり過ごそうとしたわけだが。

「いくらあなたがたと同じ、ゲルブに招かれた客人を装うためとはいえ。これっぽっちも悪魔について知らないくせに、『悪魔研究家』を名乗ったのはやりすぎてしまいましたなあ」

 胸に付けた「ヴァルベロン悪魔研究所所長アキヴァ・ヴァーハラ」のバッヂを指で弄りながら、アキヴァはため息をついた。

「……これで、某の負けです。まあどちらにしろ、元々崖っぷちの身でしたので、あまり変わりませんがな」

 自嘲気味に笑ってから、アキヴァは短く息を吐くと、俺に向かって頭を下げた。

「スカイヴェール殿。あなたは他人に嫌われることの多い某にも、礼儀を持って接してくださった。そんなあなただから、『ゲルブ』の名前を託すと同時に、お願いがあります」

 顔を上げて、アキヴァは真剣な表情で、俺に「願い」を告げた。

「どうかゲルブを、祓って欲しいのです。チャンスをくれたという恩はあるものの、某はもう……他人に翻弄されて苦しむのには、ほとほと疲れ果てましたのでな」

 最後はどこか寂しそうに言って、アキヴァは目線を爪先へと落とす。

 そんなアキヴァに、俺は意思の籠った口調で言った。

「それが、俺の仕事ですから。必ず祓いますよ、必ず」

 アキヴァはゆっくりと顔を上げる、その顔には、泣きそうな笑顔が浮かんでいた。

「ああ、さすが一級悪魔祓いですな」

「元です、元」

「ははは、こりゃ失敬」

 ぽりぽりと頭を掻いてから、アキヴァはいつも通りの笑顔を浮かべ、大きな両手を叩いて見せた。

「さて、それじゃあそろそろ、屋敷に戻ると致しましょうか。何を隠そう某、腹が減って来ましてな」

「ええ、そうしましょう」

 雲が切れて太陽が顔をのぞかせたおかげで、霧は大分薄くなっていた。俺はカンテラの中の蝋燭を消すと、アキヴァと共に来た道を引き返す。

 アキヴァの足取りは心なしか、前よりもずっと軽やかに見えた。


「……なるほど」

 ゲルブはアキヴァに刺すような視線を向けてから、関から立ち上がりつつ俺たちに向き直る。

「どうやらちゃんと、私の本当の名前を見つけられたようですね。結構なことです」

 わざとらしく二度頷いてから、ゲルブはパチンと指を鳴らした。

 それを合図として。彼の両目が黄色く輝き、周囲に黄金の防護壁が現れる。さらに防護壁の周囲に二つの魔法陣が展開され、そこから黄金の魔造兵が二体現れた。

「といっても、これでやっと始発点に立てただけですからね。本当の答え合わせは、ここからです」

「ヴァーハラさん、下がって!」

 ナイフを構えつつ俺が叫ぶと、アキヴァは頷いて防御用に椅子を持ち、食堂の隅に移動する。さすがに彼を守りながら、戦闘する余裕はないため、自分の身は自分で守ってもらうしかない。

「では改めて言いましょうか」

 さらに防護壁から、バチバチと雷を迸らせながら、本性を現したゲルブが叫ぶ。

「私を、祓って見せてください。リイン・インソード、シェーマス・スカイヴェールッ!」

 返事の代わりに、俺はナイフを向けて詠唱を始める。出来る限り短縮した文言で、リインと自分に一体型の防護魔術をかけ。襲い来る雷は、周囲に浮かせた無数の光球に、反応発射させて対処していく。

 その間にリインが文言で強化した剣杖を抜き、魔造兵へと向かってゆく。通常、剣杖は斬る為の武器ではないが、相手が魔力の塊、かつしっかりと文言で強化してさえいれば、斬撃も普通に有効な攻撃手段となる。

 二体の魔造兵の攻撃を、リインは華麗なステップで回避しつつ。右腕、右足、と部位を確実にそいでゆく。

 動きが鈍ったところで、剣杖に文言を乗せて、リインは片方の胴体に剣杖を突きさした。刃に乗った文言が叩き込まれた魔造兵は、一瞬にして霧散した。

「リイン!」

 そんなリインの頭上から、黄金の矢の雨が降り注ぐ。そのうち何本かが直撃するものの、予め張った防護魔術によってかき消され、微かに服の肩を裂いただけに終わった。

「余計な真似をッ」

 舌打ちをしつつ、襲い掛かって来たもう一体の魔造兵に、きっちりと対処するリインに。俺は改めて防護魔術を掛けなおしてから、再び詠唱を重ね始める。

 詠唱がやや長め、かつ複雑だったせいで。ゲルブが防護壁から撃って来た雷を数発食らったが、半分は防護魔術で防ぎ、もう半分は髪と脇腹の皮膚を軽く焼く程度で済んだ。

「―――ッ、お返しだ!」

 詠唱が終わると同時に、俺の周囲に無数の光球が現れる。威力はないが、全てに文言の効果が仕込まれており、悪魔の魔法には非常によく効くだろう。

「な―――」

 さすがに少し動揺を見せたゲルブに対し、俺は展開した光球を一斉に放つ。ゲルブもすぐに対応すべく、防護壁から細かな雷を放つが。それをかいくぐる為に、わざわざ複雑な詠唱で質より量の弾幕を展開したのだ。

 無数の光弾は雷をかき消しつつ、ゲルブの防護壁に一斉に叩きつけられ、食堂を包み込む閃光を放った。

 同時にリインが残った魔造兵に、文言を乗せた刃を叩き込み。魔造兵が弾けて消えると同時に、収まった閃光の中、リインと俺は同時に動いた。

 結界が消えたならそれ即ち、文言が直接通ること。即座に防護壁を再展開しようとするゲルブに対し、俺はナイフの刃を向け、最高速で分離の文言を詠唱する。

 悪魔の魔法は人間の魔術と違って、詠唱の必要がない。だから分離させるには、一瞬の隙にねじ込むように、文言を叩き込むしかない。

「ツッ―――くそっ」

 防護壁が再展開される直前、俺の詠唱が完了し、ゲルブの体が靄の掛かったように揺らめく。上級悪魔は下級・中級悪魔よりも分離が分かりづらいが、文言自体はしっかり効いている。

 だが当然相手も黙っておらず、防護壁を再展開したゲルブは、間髪をおかずに俺に向かって雷を放ってくる。

 一瞬だけ呼吸を置いた後、俺は雷に対処するため、神聖魔術で防壁を貼るための詠唱をする。うっかり言い間違えたりすれば命取りだが、ここでミスをするようなら、一級悪魔祓いには到底なれない。

 俺を狙った雷を、光の防壁できっちりと防いでから。俺はやっとしっかり息を吸い込み、かすれた声でつぶやく。

「時間稼ぎは、これで十分だよな」

「―――ああ」

 ちょうど文言の詠唱を終え、剣杖を防護壁に突き刺して破壊したリインが、振り向かずに頷いたのが分かった。

 目を見張るゲルブが、魔法で迎撃しようにももう遅い。呼吸を整えた俺とリインは、ナイフと剣杖の刃を向け、同時に退散の文言を詠唱する。

「……まあ」

 詠唱が終わった直後、ゲルブは満足したようににやりと笑った。

「遊戯を締めくくる強敵としては、面目躍如といったところでしょうかね。楽しかったですよ、それなりに」

 次の瞬間。ゲルブの体から黄金の閃光が走り、食堂を覆って視界を奪う。

 やがて閃光が消えると、そこには傷つき倒れた、タティウスの姿があった。

「けほっ……ストモルイさん」

 高速詠唱の反動で咳き込みつつも、俺は倒れたタティウスを解放するため、近寄ろうとしたのだが。

「―――父さん!」

 俺よりも、いやこの場にいる誰よりも先に、タティウスの元に駆け寄ったのは。

 厨房の入り口から姿を現した、タティウスの娘だった。洗脳の解けた彼女は、被せられていたヴェールを脱ぎ捨てると、父と同じ金髪を揺らしながら、倒れたタティウスを抱き起す。

 娘に抱き起されたタティウスは、小さな呻き声を上げると、ゆっくりと目を開いた。

「う、うーん、わしは、一体」

「良かった……本当に……良かった……」

 混乱した様子のタティウスを、娘はぎゅっと抱きしめて泣き始める。タティウスは戸惑いながらも、ゆっくりと体を動かすと、娘の細い体を優しく抱きしめ返した。

 俺はナイフを仕舞って、父娘の感動の再開を眺めていたが。横からも泣き声が聞こえてきて、顔を向けるといつの間にか、無事だったらしいアキヴァがそこに立っていた。

「うおおぉぉ……いやあ、か、感動の再開ですなあ……ぐすっ」

 顔面が崩壊するほど号泣するアキヴァに、俺は呆れて肩をすくめてから。剣杖を仕舞うリインに視線を向ける。

 俯いているせいで、リインの表情は分からなかったが。強い彼女のことだから、この程度のことで涙したりはしないのだろう。

 だからその代わりに俺は、リインに近づくと彼女の肩を軽く叩いた。

「よくやった、リイン」

「……うるさい」

 顔を上げたリインに睨みつけられ、噛みつくように言われて。俺は逆に微笑んでしまう。

 拒絶されつつも、本番ではちゃんと息が合っていた。そうでなくとも、俺はリインの成長した戦いぶりを見られたことが、成長したリインと共に戦えたことが、それだけで嬉しかったのだ。

 この気持ちは俺の自分勝手な自己満足で。リインからすれば、憎たらしいものでしかないだろう。

 だが。微笑む俺を見たリインは一瞬、ほんの一瞬だけ、驚いた用意目を見開いてから。

 すぐに顔を背けて、いつもの不愛想な口調で言った。

「余計なことを言ってる暇があったら、さっさと事後処理をしろ、シェーマス」

「ああ、そうだな」

 俺はリインに、憎まれても、殺されても、仕方のないことをした。許されるつもりもないし、許されたいとも思わない。

 だがその一方で。かつて愛する人と共に、俺の人生の中で最も幸福な日々を過ごした、一人の少女のことを。

 見守ってやりたい、と思うのは矛盾しているだろうか。

 いや。たとえ矛盾していてもそれでいいのだ。その相反する感情こそが、俺とリインの繋がりであるのだから。

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