危うげな友情

 

危うげな友情

女1「はぁ……」


女2「どうしたの?」


女1「おばあちゃんが認知症になって、急に怒り出したり、徘徊したりでいろいろと大変なの。受験前だっていうのに、親に介護を押し付けられて、まともに勉強出来ないのマジ最悪だわ」 


女2「介護施設とかにはお願いできないの?」


女1「それも検討してみたんだけどさ、費用が高すぎて無理だった」 


女2「じゃあ、姥捨山に捨てるとか?」


女1「ここの近くに山なんてないじゃん」


女2「んーじゃあ、徘徊してる時を見計らって、用水路に突き落として殺すのはどう?これなら多分、バレないよ」


女1「殺すのはちょっと……。ほら、罪悪感とか残ったらなんか嫌じゃない?」


女2「それなら私が殺してあげよっか?」


女1「え、いいの?いくら払えば殺してくれる?」


女2「いいよ、お金なんて。私たち友達でしょ?でも、その代わり一つお願いがあるんだけど……」


女1「何?」


女2「私とずっと友達でいてくれる?」


女1「もちろん。沙耶がおばあちゃんを殺してくれるなら、私たち一生友達だよ」

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危うげな友情   @hanashiro_himeka

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