第3話信用に足る人々

僕は九州を出て、24年経つ。

だから、九州の友人とは疎遠になり、今でもやり取りしているのは2人。

同級生の俊君と、高校の先輩で町のお寺の住職さん。

俊と出会ってから、29年経つが毎日LINEのやり取りをして、帰郷したら必ず会って食事をする。

住職さんにも、必ず挨拶に行く。

この2人が九州の友人として繋がっている。

名古屋に住んで、22年。

友人はかなり少ない。

たまに、会って飲むだけの友人が2人いるだけだ。1人はもう一年以上やり取りしてないし、もう1人は彼氏と同棲していて、彼氏が恥ずかしがり屋だから、飲み会に誘えない。

実質、名古屋には友達がいない。

会社で働いていた時は、当然仲間がいたが退職すると自然消滅した。


今、名古屋にいて信用に足る人物は前述の友人と、九州の弟一家、母、そして僕の家族だ。

しかし、カクヨムを始めてからカク友が出来て、ブリュヴェール姉さんとヒロちゃんが、心強い友人となった。

時々、日曜日、3人でグループトークをして楽しんでいる。

僕はこの2人に励まされ、頑張ってカクヨムを続けたり、就活を諦めないでいられるのだ。

この2人は県外に住んでいるが、信用に足る仲間である。

ヒロちゃんとは毎日LINEのやり取りをして、ブリュ姉さんとはLINEや電話もする。


ブリュ姉さんは命の恩人なのである。

母がまだ、九州に住んでいて、嫁さんが仕事が忙しく僕の自宅に来れない時、ブリュ姉さんが新幹線に乗り自宅まで来てくれた。何かと便利な夫婦別居生活の悪い所はここなのだ。

救急車を呼べば、付き添いがおらず荷物も大変だろうから、ブリュ姉さんは僕を近くの大学病院へタクシーで連れて行ってくれた。

病名は、低ナトリウム血症であった。

医師から、意識のある状態で病院に運ばれたのは奇跡ですと言われた。

Google先生に教えてもらうと、僕は死ぬ寸前だったのが解った。


ブリュ姉さんは僕の服の交換や母が名古屋に移住する時の案内をしてくれた。

2週間、滞在してくれた。

この人には何かの形でお礼をしたい。

トランスジェンダーに悩む彼女は、自分の事より僕の心配をいつもしてくれる。

有難い。恩返しするためにもはやく職に就きたいものだ。

嫁さんも、ブリュ姉さんの事を知っているので、嫌がらない。中学生の息子は、電話で一度話した事がある。

カクヨムが起こした奇跡。

以上の人々は僕は信用している。嫁さんは5歳年下だが、アラフォーになり丸くなって、優しい。

みんな、優しいのだ。時々、厳しい言葉を言われるが、それは愛故にだ。

僕は人生を謳歌している。

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