第7回 『ハロー!? ゴースト』 2013年 韓流ドラマ 感想
このドラマは、一見コメディホラーに見えますが、実はそれだけではありません。
最後にどれだけ泣いてしまったか……。そうか、そうだったのかと何度も思い出しながら泣いてしまうほどでした。
公開あらすじは、家族もなく一人暮らしで、何をしても運に見放され、とうとう自殺を決意しようとする主人公の青年サンマン(チャ・テヒョンさん『猟奇的な彼女』主演俳優)が、ある時から4人のゴーストに取り憑かれてしまいます。
そのお陰でますます自殺を阻止されてしまいますが、4人のゴーストは決してサンマンから離れてくれません。
聞くと、それぞれの望みを叶えたら成仏してくれると言います。
サンマンは煩わしさから、ゴーストたちの望みを叶えようと奔走します。
しかし、とうとう希望を失い、川に飛び込んだサンマンが運ばれた病院で、美しい看護婦のヨンスに出会い一目惚れします──
これは本当に泣ける映画でした。
変なゴーストたちに振り回されるサンマンを観て、初めはお腹を抱えて大笑いしているだけでしたが、途中から、今までのゴーストたちが叶えて欲しい希望の意味が理解出来て……涙でした。
韓国映画の面白さは、コメディとサスペンス、ラブストーリー、家族愛盛りだくさんのバランスの良さなんです。
泣ける、笑える、怒る、安堵する。この激しい感情のジェットコースターに我々を乗せてくれます!
この映画ではタイトルやポスター画像から、ともするとコメディとして敬遠する方もいるかもしれませんが、そこは真意ではありませんでした。
もっと深く頷ける結末が待っています!
怖いけれど面白いゴーストたちに笑い、また、サンマンとヨンスの恋を応援し、サンマンの過去の記憶に結びついてくる大切な人たちが分かってくる時、私たちは、何か忘れていた大切な人たちの存在に気付かされます。
ネタバレできないので、ぜひこの答えは皆さんが探してみてください❣️
きっと、気付くと意図せず温かい涙が自然に溢れていることに驚くはずです。
心が荒んだ時、自暴自棄になったとき、誰も信じられなくなったとき、こそ、この映画をオススメいたします!
大事なものはすぐ近くにある! 決して大切な記憶や愛情に気づいて頂きたいなと思いました。
*** 追記 ***
ここからは私の個人的感想ですので、悪しからず願います。
ゴーストものやホラーは苦手な私ですが、なぜかこのホラーチックな映画は、本格的ホラーではないためかとても見やすかったです。
出てくるゴーストたちは初めはとっても怖いので覚悟して見て下さいね!
しかし、ホラーの奥のストーリーまで観た方だけに、温かい涙が待っておりますので、ぜひ最後までじっくり観て欲しいと思います。
ときにはサンマンのように自暴自棄になることもあるでしょう。ダメな自分を壊して新しく組み立てられたらいいのにと思う時も。
人の一生は一度きりですね。(よく聞く言葉です)それは紛れもない事実だからです。だからこそ、終わりを知っている人間だからこそ、今生きている自分を台無しにしたくありませんよね。
サンマンに訪れたゴーストたちは、サンマンに大切なことを教えてくれます。まるで『クリスマスキャロル』のゴーストたちのように。ただ、あちらのゴーストとの違いは、愛です。誰かを幸せにしたいと思う愛なのです。
また、一度この世から失ってしまったものは、物も人も、大切な唯一無二の自分自身さえももう取り戻すことは出来ません。だけど、大切な思い出や記憶は消せません! よほど記憶喪失にでもならない限り。
なので、私は常にこう思うようにしています。私が生きてきた過程で、周りのたくさんの存在に助けられてきたことを思い出して感謝しよう。反対に自分が周りにすることができた小さな親切や思いやりを誇りに思おう。人の幸せを願う気持ちこそが、自分を幸せにする要因だからです。
そして、今日という一日をもっと大切に過ごしたいと思います❣️
この一日の積み重ねが、きっと幸せの積み重ねとなり、小さなアンラッキーへの不平不満を漏らしてつまらない一日を過ごすよりも絶対にいい! と思いました。
幸せは、たとえどんに小さなものでも、気づいた人だけに訪れる十分心を温めてくれるものなのだ、と病気になって改めて気付かされました。
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