005.ファースト・ナイト~シラユキ~

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 辛抱堪らずベッドに横たわったシラユキに覆いかぶさり、首の下から回した腕で頭を引きせ、その唇を貪り身体に手を這わせてしまったオレだったが……。


「んむっ……!? ちゅっ、れるっ……んむぅぅっ……!」


「ちゅぱっ……す、すまん。いきなりすぎたか……?」


 戸惑うように身体を震わせたシラユキの様子を見て、焦り過ぎだったのかと慌てて舌を解放して手を止め、その顔を覗き込んだ。


「ぁんっ……はぁっ……マスター……。い、いえその、これが愛していただくということなのかと……気持ちがいいという感覚なのかと……少し驚いただけです……。どうぞ続きを……」


 しまった……シラユキは何もかもが初めてだというのに、いきなり全開すぎた……。

 童貞でもないのにそんなに焦ってしまうなんて……シラユキが可愛すぎるのが悪いんだ。


「そ、そうか……ちゅっ……」


「んっ……んんっ……」


 ともあれ、反省したオレは今度は優しく抱き寄せたシラユキの唇に触れ合うようなキスをした。

 暴れだしそうになる身体の奥底の何かを抑えながら、優しく……優しく……。


「ちゅ、ちゅっ……んぅっ……ふぁっ……マスター……」


「んっ……どうだ……?」


「ふぁい……ちゅっ……マスターの優しさを……んちゅっ、マスターへの愛しさを、感じられます……んんっ……」


 様子を見るために瞳を開けば、真っ赤になり瞳を蕩けさせながらも、オレの問いに微笑んで答えるシラユキと目が合った。


「ちゅっ……そうか……なら……レロッ……」


 今のところは大丈夫そうだと判断したオレは、しっとりとして瑞々しい唇の間から再び舌を差し込みシラユキの舌をつついた。


「ぁっ……!? ちゅっ、んちゅぅっ……ちゅっ……はぁっ、んっ……! ちゅっ、れるっ、んんっ……!」


 少し身を震わせたシラユキだったが、両腕でオレの頭を抱え込むようにして、オレの舌の動きに必死に答えるように舌を動かし始めた。


「んんぅっ……! んっ、ちゅぅっ、ちゅるるっ……! んぁっ……はぁんっ……! ちゅっ、ちゅっ……!」


 シラユキの口の中で絡め取り……オレの口の中で吸い上げて……。

 温かな湿り気が擦れ合う度に、オレの脳天に直接響いているかのような快感がつき上がってくる。


 シラユキはシラユキで、オレが何か新しい動きをする度にビクビクと敏感に身体を震わせながらも、すぐに同じような動きで応えてくれて……時折口の端から小さくも悩ましげな声が漏れ出していた。


「ちゅるっ……ちゅっ……んふっ……。んんっ……! ちゅっ、ちゅぅっ……!」


 目が合えば嬉しそうに微笑み、快感に身体を震わせながらもそれまで以上の積極的な動きを感じさせてくれるシラユキが、愛おしくてたまらない……。


 キスってこんなに気持ちよかったっけか……。


「ちゅぱっ……はぁっ……感じてくれてる、のか……?」


「ふぁぃ……ちゅ、ちゅむっ……こうして、マスターと深く触れ合っていると、マスターから私の中に何かが流れ込んできて……んっ、ぁっ……私の中がいっぱいになっていきます……ちゅっ……んんぅっ……!」


「そうか……続けるぞ……?」


「はぁっ……はいっ……んぁぁっ……!? んっ、んんぅっ……! ちゅっ、ちゅるっ……!」


 オレはトロトロになっている口で繋がったまま、頭を支える手をずらしてフワフワの手触りのネコ耳をなで上げた。

 触れたその瞬間、ビクッと身体を跳ねさせたシラユキだったが、そのままオレの舌に吸い付いて快感を耐えるかのようにギュッと目をつむっていた。


「ちゅっ、んんっ、んぁぁっ……!? んちゅっ、ちゅ、ちゅっ……! ぁっ、あぁっ……!?」


 そしてついに……オレのこだわりポイントであるそこ……。

 大きく手を広げても収まりきらないくらいのお椀型の胸に手をやると、思わずといったようにオレの舌を離して隠しきれない嬌声を漏らし、ビクビクとした震えが一段と強くなった。


「おぉ……」


 思わず感動の声が出てしまうくらいに抜群の、最高の手触りで……横から掴むように軽く力を入れれば簡単に形を変えて先端が押し出されて主張され……オレは夢中でその柔らかさをフニフニと楽しんだ。


「あぁ、んっ……ふぁぁっ、んんぅぅっ……! マスター……マスターッ……! あぁんっ……!」


 シラユキはオレの手が、指が動く度に、大きく開いた口から頭に直接響いてくるような愛おしい嬌声を上げてくれて……。

 オレはその声がもっと聞きたくて、シラユキの頭を抱えていた腕を抜くと両手でその魅惑の膨らみの形を変えていった。


「んぁぁっ、ぁんっ、あぁんっ……! んっ、くぅんっ……!?」


「はぁっ……シラユキ……最高だ……最高の触り心地で……感度も良くて……」


「ひゃぁんっ、ぁんっ……! ぁぁっ……マッ、マスターが……んんっ……そう作ってくださったんです、んぅっ……! マスターにぃっ……んんぅっ……たくさん触れていただくと……ぁっ……私にもたくさん嬉しいって感情がわいてきます……はぁんっ……!」


 オレが感想を伝えると、シラユキも嬌声混じりで自分が感じていることを必死に伝えようとしてくれている。


「はぁんっ、ひゃんっ……んぁぁっ……! あ、あとはっ……少しだけ、恥ずかしいという感情もっ……んっ……ありますがっ……あっ……これ、はぁっ……ぁんっ……!? ま、マスターの中にもっ……嬉しいがいっぱいでぇっ……私とこうするのが嬉しいと、思っていただけているのですねっ……? ぁっ、あぁぁんっ……!」


「あぁ……ほんとに、よく出来た嫁だよ……シラユキ……」


「ぁあっ……ふ、ふふっ……ありがとう、んぅっ……ございますっ……! マスターも、もっと……はぁんっ、んくぅっ……もっといっぱい、嬉しくなってくださいっ……!」


「あぁ……もう、遠慮なくシラユキをいただくぞ……?」


「はいっ……ぁあっ……! どうぞっ……んっ……お召し上がりください……♡」


「っ……!?」


 あぁもうっ……!?

 ヤバすぎるだろ、オレの嫁ってやつはっ……!


「――はむっ、ちゅっ……ぺろっ、んっ……!」


「ひゃぁあぁっ……!? ああぁぁっ、あぁっ、ンぁぁんっ……!」


 どこまでもオレを喜ばせるのが上手なシラユキの、その膨らみの頂点……。


 オレがその桜色の果実に吸い付くとまた大きな嬌声が上がり、ゾクゾクとした快感が走る度に背筋を反らすようにして敏感に身体を震わせた。


「ひゃんっ、ぁぁっ、あんっ……! ひゃぅんっ……!? あぁっ、マスターッ……ぁんっ……!」


「んむぅっ……!?」


 柔らかく、それでいてコリコリとしているそれを口の中で転がし、指先で転がし……としていると、まるでもっとしてくれと言わんばかりにシラユキはオレの頭を抱きしめてきた。


 鼻の中いっぱいに女の子特有の甘い香りが広がり、顔面いっぱいで柔らかさを感じて……オレは頭の中がクラクラしてしまいそうなくらいの興奮を覚えた。


 最愛の嫁がオレの行為を求めてくれているというのは、何と嬉しく愛おしいものなのかと、先程からオレのほうがシラユキに教えられてばかりだ。


「シラユキ……」


「ぁあぁんっ、はぁっ……んんぅっ……! あっ……!? ふっ、んぅっ……! あぁぁぁっ、んんっ……!? んむぅぅっ……! はぁっ……はぁっ……マスター……」


 抱きしめられたまま、オレが手を下へ……胸の下を通って可愛らしいおへそを撫で、その先へ……柔らかな太ももに挟まれたソコへ到達すると、また新しい感覚に反応したシラユキから戸惑いが混ざったような嬌声が漏れていた。


 シラユキは思わずといったように抱きしめていたオレの頭を離すと、指を咥えてその快感に耐える。

 そして強く紅潮した頬と蕩けた瞳で、身体を起こしたオレを見上げてきた。


「オレ、もうガマンできないんだ……いい、か……?」


 そういいつつ服を脱ぎ去れば……女物の下着の下から現れたとは思えないオレの唯一の男らしすぎるところが現れる。

 そこは直接何かをされたわけでもないのに、シラユキの可愛らしい姿を見て柔らかさと温かさを感じていただけで、『お? 実戦か?』ともうこれでもかと激しく主張していた。


「はぁっ……ぁっ……それが、マスターの……。それが私に入って……はぁっ……私はマスターと、ひとつになれるのですね……?」


「ぅっ……そうだ……」


 『あなたとひとつに』なんて『初めてのときにこんなコト言われてみたいセリフランキングトップ5』に入るぞ……なんて、オレのことを分かってる嫁なんだ……。


「ぁっ……ど、どうぞ……。私で、もっとマスターの嬉しいを……感じてください……」


「あぁっ……!」


 身体の位置をずらし、足を開いて……オレはオレをそのしっかりと湿り気を帯びたシラユキのソコに埋めていった。


「んくっ、っぅっ……ひぅっ、くっ……!」


 ゆっくり、優しく……と逸る衝動を押さえつけて進めば、シラユキの顔が明確な痛みに歪んだ。

 痛みに耐えるシラユキがオレの首から腕を回し、オレの背中にも痛みが走る。


「くっ……はぁっ……!」


 それでも全てを包まれるような強烈な快感に抗えず、そのまま……。


「あぁっ……!? んくっ――――んんんぅぅーーーっっ……!!」


 オレたちは初めて、完全に繋がることができた。


「っっぅ~~~っ……はぁっ……! んくっ……マ、マスター……マスターが、私の中に……」


「あぁ……入ったぞ……。すまん、痛かったよな……? そこは作らないほうがよかったか……?」


 当然なのかどうなのか、細かすぎる作成項目の中には女性の初めてを象徴するソレもあった。

 男としてはこういう体験をしてみたいと、深く考えずに欲望のまま作ってしまったが……シラユキの目の端からこぼれ落ちるものを見ると……早まったかとほんの少しだけ後悔した。


 ただ、繋がった部分からこぼれ落ちてくる赤を見ると……この上なくこの愛しい存在を自分のものにしたという、何とも言えない初めての感覚を感じることができていて……。


 シラユキを心配する気持ちと、欲が満たされる快感とが、オレの中で複雑に渦巻いていた。


「はぁっ……い、いえマスター……。マスターの記憶によれば……んっ……これは女が初めてを捧げた証です……。そして、私が知識ではなく……実感として初めて覚えた痛覚……マスターがくださった『痛み』です……」


「シラユキ……」


「んっ……マスターにも、喜んでいただけたようですし……私は、そう作っていただいて良かったと……嬉しいと思っております……ぁっ……」


「お前はつくづくっ……よく出来た嫁だよっ……!」


「あぁっ……!? んくっ、んんぅっ……! マスター、にぃっ……ぁんっ、あぁっ……! そう創って、いただいたん、ですっ……はぁんっ……!」


「そう、だった、なっ……!」


 もう、嬉しすぎてわけがわからなくなりそうだ……。


 オレは突き動かされる衝動を抑えきれず、この愛しい嫁にオレの想いを刷り込む行為を再開した。


「ひゃぁんっ、ぁんっ、んぅっ……! マスターッ……! ぁぁんっ、ぁっ、はぁんっ……!」


 オレがシラユキの温かさに包まれる度に、受け入れてくれるシラユキはオレをギュッと抱きしめ……これまでに経験したこともないほどの快感がオレの背筋を駆け上がっていく。


「んぁっ、ぁんっ、ふぁっ……! んっ、んぅぅっ、ぁぁんっ……んぅぅっ!」


 いつの間にかシラユキの声にも苦痛の色はなくなっていた。


 オレは少しでもシラユキと繋がる部分を増やしたくて……汗でしっとりとしてきたその身体を抱きしめ返せば、耳元のゼロ距離で吐き出される甘い吐息はますますオレの興奮を誘った。


「あぁっ……シラユキっ……! 好きだっ……! 愛してるっ……! くぅっ……! んんぅっ!」


「ふぁぁあっ、ぁんっ、んぅぅっ……! マスターッ……! わたし、もぉっ……ぁぁんっ……私も、愛してますっ……! ひゃぁんっ、ひゃぅぅんっ……! ちゅるっ……!? んむっ、んちゅっ、んぁっ……! ちゅるるっっ……!」


 何度も何度も想いをシラユキに送り込み、肌がぶつかり合う度に、シラユキは全身をビクビクと震わせながら必死にオレの想いに応えようとしてくれている。


 愛しさと快感の相乗効果が、オレとシラユキの間で倍増されていき……。


「くっ……シラユキッ……! オレ、もうっ……!」


「はぁあぁぁっ、ぁんぅっ、あっ、あぁっ……! んぁぁんっ……! ますたぁっ……マスターッ……! わたしもっ……ぁんっ……私も、もうっ……あぁぁっ――――!?」


「く、ぅっ……!」


 自分でも信じられないほどにあっという間に……オレは意識が飛びそうになるほどの快感に身を委ね、シラユキの中にありったけの想いを吐き出していた。


「んんんぅぅぅぅ――――っ……!! っはぁっ……ぁっ……ん、んんっ……! はぁっ……はぁっ……んっ……」


 同時にシラユキも大きく背を反らせると、これまでで一番大きく身体を震わせ……脱力してしまった。


 そのまま潤んだ瞳でオレと見つめ合いながら、荒い息を整えている。


「はぁっ……マスター……ちゅっ……んちゅっ……」


「んんっ……!? ちゅっ……」


 お、おぉっ……初めて達した後だろうに……シラユキのほうからこんな情熱的なキスをしてもらえるなんて……。


「マスター……ますたぁっ……! んちゅっ、ちゅるるっ、ちゅぅぅっ……!」


「んちゅっ……んっ……? ぷはぁっ……ど、どうしたシラユキ……?」


 オレとしてはまだまだ足りないし大歓迎なんだが、一度終わったばかりだというのにこんなに必死なシラユキの様子が気になってしまった。


 気の所為か、抱き合っているシラユキの身体が行為の最中よりも熱く感じるし……。


「ふぁっ……ちゅっ……ぁっ……!? マスター……はぁっ……すみません、なぜだかわたし……身体が熱くて……」


 無意識だったのか、オレが声をかけて我に返ったようなシラユキだったが……しかしまたすぐに瞳を蕩けさせると、オレが感じたことと同じ身体の熱を訴えた。


「す、すまん……その、大丈夫か……? 最後はオレも余裕がなくて、あまり気遣ってやれなかったせい、か……?」


「い、いえっ……その、これは……この感覚はなんでしょう……頭がボーッとして……ぁっ……」


「お、おい……?」


 ふらりと起き上がったシラユキだったが、そのまま膝をついてオレの前に跪くようにして倒れ込んでしまった。


 ま、まさか裸のままで頑張らせてしまったから、風邪でも引かせてしまったのか……?


 宇宙の、それも身体的に強化されているらしいシラユキの身体が風邪を引くのかは分からないが……とにかく、服を作って着せたほうが――――なんてMCの方を見ながら思ってたら。


「あぁ……これは……身体がマスターのコレを、欲しがっているようです……。失礼します、ますたぁ……ちゅっ……れろっ……」


「うっ、うおっ……!? んくっ……シ、シラユキッ……!?」


 こ、これは伝説のっ……お掃除、だと……!?


 こんなのオレでも今まで経験したことがないし、実際に存在するのはエ●ゲーとかAVだけだぞっ!?

 いったいどこでこんなことを覚えたんだっ……!?


 そんな驚きを感じながらもオレのオレは丹念に綺麗にされていき……当然ながら、オレのオレは『まだいけまっせ?』と再びの主張をしていて……。


「ちゅぱっ……ぁっ……!? マスター、その……これはまた……きていただけるということでしょうか……?」


 眼の前で起こった変化を感じ取った可愛い嫁さんが、熱っぽい目でオレを見ながらそんなことを言うもんだから。


「っ~~~~! いいともっ――!」


「きゃっ……♡ マスター……ちゅっ……ぁっ……!?」


 勢いのままにシラユキを押し倒したオレは、オレがこんなところで終わる男の娘ではないことを、しっかりと証明していくのだった……。



*****



 ……自慰を覚えた●学生とか、付き合いたての大学生とか、とある状態を指す言葉がある。


 ――たぶん、今のオレだ。


「あぁんっ、ぁっ、あぁっ……! んぁっ、ぁぁんっ……!」


「シラユキッ……シラユキッ……!」


「ふぁぁんっ、はぁっ、あぁっぁっ……! マスターッ……! くぅっ、ひゃぁぁんっ、ぁんっ……! ぁっ、あぁっ、ぁっ――――!?」


「っ、ぁっ……!」


「ひゃぁああああぁぁぁぁあーーーーっ…………!!」


「っく、はぁっ……」


「んんっ……ぁっ……はぁっ……」


 いや、オレだけじゃなくて、オレたちか。


 あれから……もう、何度目かわからないほどにオレたちは愛し合うことを繰り返しているというのに。

 オレのオレはオレが知る以上にとても働き者だし、シラユキはシラユキでそれを全て受け止めてなお、まだまだとオレを求めてくれる。


 もう、オレはシラユキなしでは行きていけない身体にされてしまったかもしれない……シラユキもそうだろう。


 どっぷりとシラユキにはまり込んでいく感覚に陥りながらも、それがとても心地よくて……。


「はぁっ…………ぁんっ♡ ぁっ、んぅっ……ちゅっ……マスター、また……♡」


「あぁっ……!」



*****



「ちゅっ……ちゅるっ……」


「うぉっ、くぅっ……シラユキ、それ……いいっ……」


「ちゅる、ぺろっ……ふふっ……かしこまりました……んちゅっ……!」


 挟まれながら舐められたり……。



*****



「ん、くっ……ど、どうだっ……? こんなことして……んっく……身体に負担はないかっ……?」


「あぁんっ、ぁっ、あぁっ……! はっ、はいマスターッ……! こ、これすごいですっ……ひゃぁんっ、ふぁぁぁっ、あぁっ……!? こんなっ、お力がっ……!? とっても、はげしっ……んんぅっ……! 身体が、フワフワッ、んぅっ、ぁっ……しますっ……!」


 空間に力場を発生させるフォ●スっぽい力でシラユキの身体を浮かせ、軽くなったシラユキを高速で動かしてみたり……。


 とにかく、思いつく限りの形を全て試しているんじゃないかと言うほどに、シラユキに愛と欲望を吐き出しまくった……。



*****



「あぁっ、ああぁっ、んっ……! マ、マスッ、たぁっ……! んぁあっ……! そろっ、そろぉっ……ひゃぁっ!? んっ、んぅぅっ……! きゅうそくを、とってぇ、ぁっ……くださいっ……! ぁっ、ふぁあっ……!」


「はぁっ……はぁっ……! シラユキッ……でもっ、あぁっ……シラユキッ……!」


 もうどれくらいの時間が経ったのだろうか……と、シラユキに休むことを勧められてようやく脳内の時計を確認すれば……。


 なるほど、既に初めての時からまる1日以上が経過していた。


 しかし体力も精力もまだまだ余裕がありそうで、もはやオレ自身が『どこにこんなに』と不思議に思うほどのレベルだ。


 この想いを可愛すぎるシラユキに休みなくぶつけつづけても、なぜか一向にオレは疲れもしないし、果ててもすぐに復活しては求め続けている。


 ただオレはともかく、シラユキの方は体力的に辛いのだろうかと今更ながら心配になった。


「す、すまんっ……もう、疲れたかっ……? くっ……!」


「い、いえっ……ひぅ、はぁんっ……! わ、わたしはだいじょうぶ、ですぅっ……! ぁっ、ぁんっ……! でもっ、マスターは、んっ……お食事も睡眠もとられて、ないのでっ……ぁっ、ぁぁ、あっぁぁっ……!」


「あぁっ……ありがと、なっ……! 心配してくれてっ……!」


「はいっ……はぁっ、んぅっ……! わたし、がっ……はぁっ……マスターに愛していただくことを、止めたいだなんて思いません、からぁっ……! ひやぁぁぁっ!? ま、マスターッ……! またっ……!? ひゃっ、あぁっ、あぁぁんっ……!」


「くっ……また、はぁっ……お前が嬉しいことを言うからだぞっ……! わかった、今日はっ、これがっ……ぅっ……最後だっ……!!」


 正直に言うとオレはまだまだ余裕はあるしシラユキの方も身体は大丈夫だと言うけれども、オレを心配して言ってくれた嫁の気遣いを無下にするのも良くない。


「ふぁぁぁっ……!? くるっ、マスター、きちゃいますっ……! あぁぁぁっ! あっ、ぁぁっ――――!? っひゃああああぁぁぁぁぁーーーーーっ……!!」


 これをオレたちの初めての夜の最後の一回と決めてスパートを掛けたオレは、シラユキの身体がのけぞっていくのに合わせてとっておきの想いを込めて……共に果てた。


「はぁっ……はぁっ……」


「ぁっ、はぁんっ……はぁっ……はぁっ…………ぁっ、マス、ター……♡」


 ベッドに転がったオレは、全身汗だくのままで同じくグショグショになっているシラユキの身体を抱き寄せた。


 あぁ……これはやばいな……程よい疲れに満たされまくった心、それにこんなに抱き心地が良くて幸せな温かみを感じる抱き枕があったら……。


「最高だったよ……シラユキ……お前は最高の嫁だ……」


「ありがとう、ございます……マスターも、とってもステキでした……ちゅっ」


 シラユキも息を整えながらオレを抱きしめ返してくれて、さらにはキスまでしてくれた。


 シラユキの温かさを強く感じられて……なんだかすげー安心する……。


「んっ……ふぁぁ……すまんがまずは寝よう……起きたら、色々ときれいに……して……お前の服……も…………」


 オレは急にやってきた眠気に抗うことはせず、この心地よさの中に意識を沈めていく。


「くすっ……はい、おやすみなさい。マイマスター♡」


 瞼が落ちる直前、シラユキが微笑みながら顔を寄せてくるのが見えた気がした。


 こうしてオレたちの初めての夜は……夜というより一日は、幸せの中で終わり……。


 これから続く、退屈とは無縁で幸せな人生の始まりとなるのだった。







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あとがき

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ファンタジー世界を舞台にTS主人公が女学院で繰り広げる恋愛話もしっかりめのイチャラブも連載中ですので、合わせてお読みいただけると大変嬉しいです。

作者情報または下記URLよりどうぞ!

https://kakuyomu.jp/works/16817139554967139368


次回、「ソレナン・ティーエ=ロゲ~オレのアレは万能調整液!?~」

※誤字にあらず

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