『言葉が一つも降りてこない日は』

言葉が一つも降りてこない日は

日照りの大地のように

心が枯渇する


私の言葉は雨のように

傘や屋根を濡らす

体を湿らせ 体温を奪ってく


そして死ぬまでまとわりついてくる

私の数珠繋ぎの言葉たちは


そんな呪詛のような

言葉が一つも降りてこない日は

遠凪の海のように平穏だ


今日は心の調子が良いようだ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る