『大雨とカエル』

大雨が降った夜

森からカエルが出て来たよ


世間から醜いといわれる

ガマガエルが2匹

雨がうれしいのか

浮かれるように飛び跳ねていた


私はまるで友達が現れたように

うれしく思ったよ


みんなが醜いと言う

キモいと言う

あっちへ行けと言う


そんな存在に自分を重ね合わせて

愛を感じたんだ


次の日 雨がやんだら

もうカエルは森に帰ってたよ


私は友達を失ったように

寂しくなったよ


友達なんていないのにね

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る