第30話 白鳥少年、薫る星辰
夏菊や幻影庭園少年の回顧録を見つめよ、見つめ
菊の露 涙も枯れた挽歌さえ、折れた鉛筆辿る夕暮れ
橘の香り希求の祈りあり 白鳥少年、止まるな、流転
合歓の花眠れよ、眠れ、この孤独 夜霧の慕情に夢を重ねて
夜半の月 花橘よ、アラベスク 薫る傷心 薫る星辰
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