既望、裏見草

第21話 幽霊船へ

付けた傷 少年つついたこの画面 誰か知らない人が見ている



この前ね、僕は船へ乗ったんだ 自傷行為の虚ろな海路



怖さにも似ていた少年傷心の言葉はいつもナイフになる夜



嫌だとは言えない少年口、塞ぐ蛍光色の青を突き刺す



幽霊船 少年舵を取らぬ夜 このまま、藻屑になればいいのに

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る