第8話
ハルマ「す、凄い.....」
ザブレスの命令で放たれた敵の弾丸は、全て風で切り裂かれた。
ハルマ達10人はこの現象を見て、有り得ないという言葉が真っ先に思い浮かんだ。
それは敵も同じだった。
ザブレス「.....くそっ.....一体どうなってんだ」
アオ「私の能力は」
ザブレス「おらぁっ!」
意表を突こうと話してる途中にもう一度撃とうとしたが、今度は弾丸を出す間もなく銃ごと切り裂かれた。
アオ「.....続けるわ....私の能力は風、風を作り出しそれを自在に操る....今は少しだけ切れ味のある風を作っただけ。簡単なことよ」
ザブレス「....お前らぁ!構えろ!」
それでもすかさず引き連れた部下に銃を構えさせる。
アオ「はぁ....学ばないわね....無駄よ」
引き連れた部下が構えた銃を全て斬ってみせた。
アンデ「す、すげぇ....」
ジョーカー「これが本場の能力者か....」
これが戦闘経験を重ねた能力者。
圧巻の実力だ。
ザブレス(くそっ....予想と全く違う....軍団長とやらが居ないからもっと簡単に進むはずだったはずが....)
アオ「おおかた団長が居なければ....なんて思ってたんでしょ」
ザブレス「くっ....」
アオ「私も舐められたものね.....」
その瞬間、ザブレスの部下が大声を上げて生徒達に襲いかかった。
だが....
ステラ「なっ!やべぇ!!」
ジョーカー「やるしかねぇ!」
アオ「下がってなさいと言ったでしょ、大丈夫よ...#果てなき豪風__エンドレスワインド__#」
飛びかかった部下は全員、さらに強い風に吹き飛ばされた。
アオ「無駄だって言ってるのに....本当に学ばないわね....まぁいいわ、とりあえずここに居る敵は全員連行するわ」
ザブレス「ふ、ふざけるな....」
アオ「ん?」
ザブレス「てめぇらただのバケモンだろ....人間の姿をした悪魔め....悪魔を成敗することの何が悪い!そこに居るガキ達も例外じゃねぇ!!」
ミコ「どういうこと.....」
エダ「私たちが....」
シロナ「....悪魔」
ザブレス「そうさ!!てめぇらは悪魔でしかねぇ!この世に居るだけで害悪なんだよ!!」
襲われてる身からすれば悪魔はむしろザブレスの方なのだが....この言葉の真意とは....
アオ「....話はそれだけかしら」
ザブレス「へっ、てめぇらなんか生まれてこなけりゃ」
アオ「#竜が巻く拳__サイクロンブレイク__#」
ザブレス「ぐぉぉぉっ!!!」
強力な風を纏った拳がザブレスの顔にクリーンヒットし、そのまま吹き飛び気を失った。
アオ「.....悪魔なんてどの口が言ってるんだか .....私はともかく、この子達は悪魔でも害悪でも無いわ....私達の可愛い部下よ」
━━━━━とある別の場所
「くそっ!!ザブレスの野郎しくじりやがった!!」
この叫び散らかしてる男の名前はダクラ・ザイグル。
生徒達に襲撃したザブレスが所属するテロ組織の頂点に立つ男。
どうやら、ザブレスの襲撃失敗の報告を受けて怒り心頭のようだ。
ダクラ「とりあえずここは離れた方が良いかもしれんな」
ここを離れようと荷物を手に取ろうとしたその瞬間、部屋の扉が開く、そこに居たのは....
ダクラ「....お....お前....」
ラジャル「よう、ダクラ・ザイグル、そんなに慌ててどこに行こうと言うんだい」
ダクラ「な...なぜ....」
ラジャル「なぜだって?とぼけないでくれ、心当たりはいくつもあるだろ?」
ダクラ「ち、違う....そうだ、俺はただ利用され」
テロリストの声など聞く必要も無いと言わんばかりにラジャルはダクラを殴り飛ばした。
ダクラ「く...くそ....ひっ」
そして、そのままダクラの胸ぐらを掴んだ。
ラジャル「いいか、よく聞けよありんこ、お前達が無い頭で必死に考えた作戦などとうに知っている、俺はここに尋問しに来たんじゃない、お前達を潰しに来たんだ...とりあえずお前はここに拘束する。」
ここでラジャルの部下が何やら報告に上がってきた。
ラジャル「あぁ、ご苦労....先に下に降りてて....」
ダクラ「な....何をするつもりだ」
ラジャル「テロリストの拠点なんて必要無いからね、爆弾を仕掛けたのさ。ボタンを押せば爆破するようにしている」
ダクラ「な...なんだと....や、やめてくれ、俺はまだ....」
ラジャル「ここに来て命乞いか。都合のいいやつだ。お前らだって被害者の命乞いに耳を貸した事も無いくせによ....せいぜい神にでも祈りな、ついでに天国に行けるかどうかも聞いてみるといい」
胸ぐらを掴んだまま、ダクラを突き飛ばし、ラジャルはさらに言い放つ。
ラジャル「それじゃ地獄の閻魔様によろしくな」
そしてダクラを拘束し、軍ははその場から立ち去った。
今回動いたテロ組織は壊滅し、拠点もすべて消え
To be continued
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