第5話

ケイタ「ハルマ~、アンデ~」

ハルマ「なに?」

アンデ「なんだよ」

ケイタ「ちょっとこの辺見て回らねぇか?」


入隊式、初顔合わせも終わり、今日の予定は全てが終了した。

そこからは自由行動ということになった、要は全員暇なのだ。


ハルマ「そうだねぇ、でも邪魔になったりしないかな」

アンデ「あぁ、ここに居るのって俺らだけじゃないんだろ?」

アイズ「いや、今日は僕達だけだと思いますよ」

ハルマ「あ、そうなんだ....アイズ....だったよね?」

アイズ「はい、そうです、改めてよろしくお願いします。」

ケイタ「おう!よろしくな~、敬語じゃなくてもいいし、俺らのこと呼び捨てで行こうぜ!」

アイズ「そ、そうですか?ありがとう、ケイタ」


アイズが話し掛けてきた、気が弱いからあまり話せないかと思えば、全然そんなことは無い。むしろ話しやすい雰囲気だった。

さっきは緊張もあったのだろう。


ステラ「というより、この訓練所は俺ら専用みたいなものだぜ」

アンデ「そうなのか?全然知らなかったな....ステラだったよな?」

ステラ「そうだ、毎年毎年新隊員が入る所は違うんだってよ」

ハルマ「てことは、去年の人はまた別のところにいるってことなんだね」

ステラ「そういうことだ....なんだ?」

ケイタ「いや、なんか凄い怖いのかと思ったら全然違ったわ!すまん!」


こういう時素直に言えるケイタの性格が素晴らしい。

悪気が全くないのも分かる。


ステラ「そ、そんなに怖いか?俺....」

ケイタ「あ、いや、傷付けるつもりは無いんだがな、アッハッハッハッハ!!」


悪気が全くないのがほんと罪だな。


ステラ「ま、まぁ気にしないでくれ、怖がられるのはよくあるからな、何はともあれこれからよろしくな」

ハルマ「うん!よろしく!」


男性陣は仲良くやって行けそうだ。


ジョーカー「おーい、あんたら」

アンデ「ん?なんだ?」

ジョーカー「すまねぇな急に、あんたら今から見て回るんだろ?私らレディ達も混ぜてくれよ」

ミコ「聞いた?ヒナ、ジョーカーがレディだって!」

ヒナ「聞いた聞いた!全然レディっぽくないのに!」

ジョーカー「んだとコラァ!!テメェらにだけは言われたかねぇよ!!」

ミコ「わぁ~!鬼ごっこだぁ!」

ヒナ「逃げろ~!!」

ジョーカー「待てぇ!!!」


じょ、女性陣もなんだかんだ仲良くできてるみたいだ、ちょっと心配だけど。


シロナ「すみません、あの3人初対面のはずなのにあんな感じで」

ハルマ「あはは....」

エダ「でも、ちょっとしたじゃれあいみたいな感じだろうし、そこまで心配はしてないんだけど」

ステラ「まぁ、あれがこれからも日常茶飯事になるかもしれないな、そのうち見慣れる時が来る」

アンデ「違いないな」

ケイタ「それじゃ一緒に回るか!親睦深めるためにも!」

シロナ「ありがとうございます!」


なんだかんだ、良い仲間に出会えたようだ。

少しずつ確実に成長していくことだろう。






━━━━━ここは、ハルマ達が居た場所から離れた、とある場所。


「あいつらが前言っていた作戦....どうなってるんだ?」


「さぁ、2人が様子見に行ったみたいだよ」


「様子見?んな馬鹿な、からかいに行っただけだろ」


「あぁ....確かに」


「まぁいい、からかいに行ったにしても、応援に行ったにしても、指揮権は俺達には無い、何かあっても軍に勘づかれることは無い」


「でもさぁ、成功したら僕たちにとっても嬉しいよね」


「あぁ、あまり期待はしないがな」


「いいさ、俺達の目的は何も変わらない、全ては」





この世界の平和のために.....





To be continued

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