第4話 冷え性改善ポーション

 次の日の朝、リリーのパンティを穿き替えさせた。

 リリーはだいぶ慣れたようだ。

 喘いでいる時間が短くなった。


「何で人のパンティを魔法で脱がせられるわけ?」

「俺がどんだけ抽出魔法を使ったと思っているんだ。マナポーションがぶ飲みして1日中使った事もあるぐらいだぞ」


「そんなの出来たら、もっと他の事をしなさいよ」

「例えば?」

「泥棒とか」

「犯罪は駄目だろ」

「奪還屋とかあるじゃない」

「あれは荒事が絡むから嫌だ」


「それに人の体に、よくも調合魔法を掛けてくれたわね」

「なぁ、調合魔法掛けるとどうなるんだ?」

「パンティと一体化するのよ。穿いてるけど穿いてない。そして未知の刺激なのよ」

「それが気持ちよくなるのか」

「ええ、一昨日は大変だったわ。色っぽい顔をしてるから、宿屋の客に口説かれまくった。お父さんが怒り出して大変だったんだから」


「悪かったよ。もう俺のパンティは辞めるか?」

「やめないわ。あんな気持ちいい事を手放すものですか」


「風呂とかどうしたんだ?」

「そんなのカラスの行水よ。パンティ脱ぐのがどれだけ辛かったか」

「ごめん」

「責任とってもらうからね」

「うん、何でも言って」

「じゃあ、借金を返し終わったら……ううん、その時になったら言うわ」


 薬草パンティを作ったりして、一日が終わる。

 水属性の回復ポーションは鉄の女神にしか売れてない。

 まだ在庫が90本ぐらいある。

 夕方、冒険者ギルドに依頼品の受け取りにいった。


 鉄の女神が採取してきてくれたはずだ。


「パンパス様、依頼の品が揃ってます」


 カウンターに薬草が並べられる。


「【鑑定】。うん品質も問題ない。ボーナスを追加しておくよ」


 俺は金を支払った。

 ネリアのパンティを回収しないと。


 俺は宿に行ってネリアの部屋のドアをノックした。


「どなた?」

「パンパスだよ」


 凄い勢いでドアが開けられ中に引きずりこまれた。


「あれ、何?」

「何ってパンティだよ」

「心配になって、恥ずかしいけど鑑定してもらったわ。呪いまで調べたんだから」

「結果は?」

「魔力定着剤が検出されただけ」


「凄いな。俺の作ったポーションが分かったのか」

「何で気持ちよくなるのよ」

「調合魔法のせいらしい。パンティと一体化すると未知の刺激と言っていた」

「そうそう、未知の刺激よね。言っていたって、他の人も毒牙に掛けたの?」

「こんな事になると思ってなくって。パンティは人工的に薬草を作る実験なんだ」

「えっ、そうなの。気持ちよくするのが目的じゃなくて」

「それが目的じゃない。というわけでお着替えしよう。【抽出】【添加】【調合】」

「くうん。あっ」


 ネリアは放っておこう。


「【鑑定】」


 回収したパンティを鑑定する。

 パンティには火属性がついていた。

 火炎ポーションが作れるな。

 あとは炎耐性ポーションとか。

 火傷治療ポーションにも使うし、冷え性を改善するポーションも作れる。


 これから帰って色々と作ろう。


「じゃ行くから」

「あっ、あっ、行かないで。くぅ、いっちゃうー」


 俺はドアを閉めた。

 まずは水属性の回復ポーションの性能をどこまで上げられるかだ。


 朝採取したリリーの使用済みパンティと、依頼で採ってきてもらった薬草を煮込む。

 ポーションの作成過程をへて出来上がった。


「【鑑定】。やった、最上級の回復ポーションだ」


 これを超えるのは伝説級と神級だな。

 たぶんこの国で最上級を作れるのは幾人もいない。

 伝説級と神級に至っては誰もいない。

 今日の依頼の薬草はありふれた物だ。

 品質はもっと上がる。


 困ったな。

 販路がどうにもならない。


 とりあえず、野菜と火属性パンティを組み合わせて、冷え性改善ポーションと火炎耐性ポーションを作ろう。

 火属性のポーションはリリーに頼むか。

 たしか、泊り客に冷え性に悩む客がいたと言っていた。

 それにリリーのお父さんは鍛冶屋の親方と仲が良い。

 買い取ってくれるはずだ。


 一つのパンティから100本ほどのポーションが出来る。

 大量に買い取ってくれる顧客を探すのが急務だ。

 回復だと、教会辺りがいいな。

 ただ、教会は貧乏なんだよな。

 貧乏人から金をむしり取るのは気が咎める。


 何かいい方法がないかな。


 リリーが工房にやってきた。

 ちょうど良い、


「冷え性改善ポーションと火炎耐性ポーションを作ったんだけど売り捌いてくれないか」

「いいわよ。私の取り分は2割ね」

「仕方ない」


「さあ、パンティを着替えさせて」

「一日経ってないけど別にいいか。【抽出】【添加】【調合】」


「くふぅ、あん、これこれ。この刺激。堪らないわ」


 リリーは放置だな。

 ええと、教会の件はどうするかな。


 リリーの喘ぎ声がうるさい。

 仕方ない。

 ポーションを作るか。


 野菜はあるので上級の回復ポーションを作る。

 ポーションが出来上がった頃、リリーも復帰した。


「ポーションの上手い売り方ってあるか」

「値段を変えるのよ。持っている人からはがっぽり頂いて、無い人にはそれなりに」

「ああそうか。教会に来た人に決めさせりゃあいいのか。ポーションを使ったら、喜捨の半分を貰うとかしておけばいいな」

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