第5話職場のモラハラ
これだけ残業すると、1ヶ月で130時間以上になる。労働基準法によれば、認められるのは月80時間まで。
課長が今月残業代を払えるのは80時間までだから、余りは来月付けるからと言ってきた。
僕は課長を信じて「ハイッ」と答えた。
その月の給料、19万円。おかしい。
夜勤の仕事が朝の4時に終わったので、課のお局様のパソコンを開いてみると、僕の残業時間が56時間になっていた。
何故だ?
そして、8時5時で帰るお疲れ様の残業時間が78時間になっていた。
僕は震えた。お局様は僕の残業代を横領していたのだ。
この事を仲間に話し、労働基準監督署に通報した。
入社、3年を過ぎようとしていたので、僕にも後輩が出来て、飲み仲間も出来ていたので、お局様を調べた。
お局様の口ぐせは、
「わたしに逆らうと、給料減っちゃうからね」だった。
総務課によると、お局様は交通費を騙しとり、それがバレて会社から130万円返金を求められたが、こういうヤツは図太いので、未だに会社にいる。
恥ずかしくないのか?
そのお局様を尊敬すると言ったバカな先輩が僕に嫌がらせを始めたのである。
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