第26話 小学生とマイクロビキニ

「せんせーに、リリカナちゃんの好きなことを教えてあげるねー❤」


 リリカナは見せつけるように、制服のボタンをゆったりと外していく。


「ま、待て待て待て⁉⁉⁉ あれ⁉ 身体が動かないぞ⁉⁉⁉」

「せんせーに魅了術を、がっしりと叩きこんだからねー」

「魅了術⁉ だからここに来るまでの記憶がないのか⁉」

「だよー」


 リリカナは悪びれずに微笑みながら、制服の上下に指をかける。

 するすると制服が脱がれていき、綺麗な肌がすこしずつあらわになっていく。少女は半開きのシャツを広げながら肩から滑り落として、そうして制服を全部脱いだ。


「リリカナ! は、早く服を着てくれ!」

「慌てなくていいよー。これ、下着じゃなくて、さっき買ったばかりの水着だもんー」

「み、水着だもんーと言われても……」


 黒のマイクロビキニだった。


 限界ギリギリを責めすぎたビキニで、リリカナのおっぱいはほとんど見えているし、布地には小さな突起物がある。下なんてほとんど紐で、大事なところを申し訳程度に隠しているだけだ。


 未成熟な身体でも、リリカナは発育が良いほうだ。

 ビキニの紐部分がほどよく食いこんでいて、少女の柔肌をより強調していた。


「あはーっ、せんせー見すぎー❤」

「術のせいで目を動かすこともできないんだよ!」

「うんうん。そのままリリカナちゃんの大事なところ、いーっぱい見ていいからねー」


 リリカナの瞳に熱が帯びた。

 下腹部をさすり、亜土のモノを測るように細い指を大きくひらいて見せる。

 あなたのモノがここまで入るんだよと、教えてきていた。


「な、なんだってこんなことを……」


 リリカナがついと迫ってくる。


「せんせーのことを気に入っているからだよー」

「よ、余計にわからないって!」

「言ったよね? 好きなことを教えてあげるって」


 いつも子供っぽい口調のリリカナが、大人っぽい口調で言った。


 リリカナが顔を近づける。

 将来美人になると確信させる顔立ちで、唇は艶やかに濡れている。少女から熱い吐息が漏れて、亜土の鼻腔をくすぐった。


「っ」

「せんせー……顔が真っ赤だね?」

「リ、リリカナこそ! 顔が赤いぞ⁉」


 精一杯の抵抗のつもりだったが、リリカナの加虐心をあおったようで、少女は悪戯めいて微笑んだ。


「……先生と生徒、いけないことをしちゃおーね?」


 リリカナが唇を重ねてきた。

 少女の熱い体温がそのまま伝わってくるようなキスで、亜土の全身が瞬時に沸騰しそうになった。


「んっ……せんせー……」


 リリカナは瞳を閉じて、亜土の首に腕を回してくる。

 積極的なキスだった。

 わずかな呼吸も許さないといったキスで、お互いに溶けてしまいそうな熱を有していた。


「せんせー……キスってこんなに気持ちいいんだね……せんせーはどう……?」

「ま、待てって……」


 リリカナは瞳をあける。

 紅潮しきった亜土に、勝ち誇ったように少女は微笑んだ。


「あはーっ❤」


 リリカナは、ふくらみかけの胸に手を添える。

 そして、視覚からでも柔らかさが伝わるように、いやらしく揉みしだいだ。


「リ、リリカナ……や、やめるんだ……」

「ねー……せんせーもリリカナちゃんの胸を揉みたいー?」

「そ、そんなわけ⁉」


 しかし亜土の右手が、勝手にリリカナの胸に触れる。

 ずっと我慢していたかのように、すこし強めに揉み、少女の胸がぐにゅりと歪んだ。


「んっ……」


 リリカナはこそばゆそうに顔をゆるませた。


「ち、ちがう⁉ ちがんだ! 手が勝手に!」

「わかってる。魅了術だよ。せんせーのユニークスキルの効果でお互いに興奮状態になっているし? 今かかりやすいんだろーねー。えへへ、あのねー、リリカナちゃんもとっても興奮しているよ?」

「な、なんでこんなことを……理由があるんだよな? いったいオレにどうして欲しいんだ……?」

「んー? んー……それはねー。はい、もう一回ー」


 リリカナはまた体重をあずけるようにキスをしてきた。


「きもちいいーねー……」


 甘い声が頭にガンガンに響いて、脳みそがすべて溶けるのではと亜土は思った。

 少女の熱が唇から伝わってくる。

 だんだんと意識がかすんできて、リリカナの記憶が再生された――

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る