作品解説
この作品が表しているのは、いろんな角度から見られる“ひとつの存在”です。
人は生きていく上で、様々な役割を与えられています。その中でどの自分が本当の自分か?という不安や疑問が浮かびます。
しかし本質的に、人はそれぞれ《自分》という一個体であり、ただ他者との交流において、或いは状況に応じて、外界から様々な見られ方をするだけなのではないか……と思うワケです。
観測者によってバラバラに見える誰かが、幾つもの面を持ち変化し続ける万華鏡の様に不安定な人格の中で、「私は私だ」と声を張って主張するような、根拠のない自信でしか成し得ない唯一性の保ち方を表現した群作です。
短い世界 秋梨夜風 @yokaze-a
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