第3話 腐女子

皆様初めまして。腐女子です。


失礼致しました。

マイクさんのレストランでオープンから働いてる大学生で結子といいます。


私はBLが好きです。普段は漫画や小説を読んで現実逃避しています。

そんな私に現実世界で楽しみができてしまいました。


マイクさんと、流星さんのお二人の事ですよっ!


この間、流星くんがマイクさんのアイスコーヒーを休憩室に持って行ったんですが、休憩室のドアの前で何度も深呼吸したり、顔を赤くしたり青くしたり、マイクさんにどうやって話し掛けようって、ぶつぶつと独り言を言ってたんです!


可愛いかよ!


『お二人とも大学が一緒だったんですね。』

先日たまたま流星と休憩が一緒になった時に、思いきって聞いてみたのだ。


流星の面接の日の事をよく覚えている。あんなイケメンなかなか居ない。確か流星はマイクに初めまして。と、言ったハズだ。


『大学は同じだけど、学部が違うから会ったことはないけどね。』

マイクはさらりと嘘をついた。

流星とは大学でも会ってはいたが、面接の時に初めまして。と言われたので、流星は覚えていないのだろう。と思ったのだ。


結子はマイクと流星は嘘をついていると思った。

学部が違ったとしても、同い年だし目立つ2人だ。

確実にお互いの事を意識していたと思う。


マイクと流星は何故お互いを知らなかったと嘘をつくのだろう?

何かあるのかな?2人だけの秘密とか…ウフフ。


マイクと流星を見守って約半年が経つ。

付かず離れずといった感じも良いが、もう少し先を期待してしまう。

漫画や小説ならそろそろライバルが現れる頃だ。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る