第二話

「あぁそうだね、では改めて私から名乗ろうじゃないか。 私の名は【八咫鏡(ヤタノカガミ)】だよ」

「はい!! 改めましてよろしくお願いしますね!! 八咫さん!!」 これが私が彼女の主となって一緒に冒険することになる彼女との最初の出会いであった。

それからしばらく経ったある日のことだった。

私たちはとある場所へと向かっている最中だった。

その途中で夢結様と出会う。

「あ、お姉様!!」

「こんにちは夢結」

「こんにちはお姉様!! あの今日は夢結様と一緒ではないんですね?」

「えぇ、今日はたまたま一人で歩いていたのだけれど....

貴女たちも用事があって?」

「ううん、私は付き添いで一緒じゃないんだ。この後ちょっと見て回りたいところがあるんだけどいいかな?」

「私もご一緒していいでしょうか?」

「勿論よ」

「やったぁぁぁ!!!」

「良かったわね二人とも!!」

二人で喜んでいると突然目の前にヒュージが現れる。

「まさかこんなところで出会うなんてね....行くわよ二人とも」

「了解です!!/おう/了解!!」

戦闘が開始するとすぐに、相手が想像以上に強いことが分かった。

「くそっ!! コイツどんだけ固いんだよ!!」

「このままだと流石にマズイぞ!! どうする相棒!?」

後ろにいる二人に向かって叫ぶ。

「んなもん分かってるわ!!....こうなったらイチかバチかやるしかねぇよ!!」

そう言うと二人は何かを私に構える。

それを見て私はニヤリと笑い叫んだ。

「分かったわ二人とも!!」

「いくぜっ!!」

二人が持っていたものを構えるとそこから光線のようなものが出てきた。

しかしそれはいつも使っているものとはかなり違っていた。

まるで龍のような形をしたその光線はそのまま巨大なヒュージへと飛んでいき命中した。

煙の中で爆発が起こりその衝撃波で周りの木々が吹き飛ぶほどだったがやがて収まり煙も晴れていくとそこにいたのは黒い体の大きな竜型のヒュージがいた。

だがその姿はとても弱っているようだった。

それもそうだろうあんな強力な攻撃を食らってしまったのだから....。しかも体がところどころ欠けていて見るだけで痛々しい姿だ。

「嘘だろ....あれを受けて倒せてないのか!?」

それに驚いていたところにまたしても後ろから何者かがやってきた。

「あら、思ったより早かったじゃない」

そこにはなんとアールヴヘイムの面々がいた。

おそらく先程の攻撃を見られていたのだろう。

彼女達が来たことに驚いたのか黒い竜の姿をしていたヒュージはすぐに彼女たちの方へ向かい始める。

それを見た私は慌てて二人の前に立ちこう言った。

「みんな、ここは私に任せて先に行って!!」

それを聞いた三人は驚きながらこう言ってきた。

「はぁ!? 何言ってんのアンタバカなの!!??

今の見たでしょアイツの実力!!

私たちが行っても一瞬で殺されるだけなんだから早く逃げなさい!!] 「そうですよ先輩!! 早く逃げてください!!」

「そうだよ!! だから貴方はここで大人しくしていて!!」

そんな声が次々と聞こえてくるがそれでも私は一歩たりと引かない

「嫌だよ....誰かを失うのは二度とゴメンだから....」

私はそう言いながらヒュージの方に近づいていく。

そして剣を出す。

「貴方たちが逃げるまで時間を稼ぐくらいやって見せるっての!!」 そう言って私は戦いを始めた

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