第3話

放課後になると、犬はすぐさま私の元へやってきた。

犬「では、行ってきます」

猫「……ん」

犬「どうかしましたか?」

猫「……何でもない」

犬「そうですか。……あっ、それとお嬢様。今日は早めに帰ってきてください」

猫「……どうして?」

犬「どうしてもです」

猫「……わかったよ」

……どうしてだろう? なぜか今日の犬はいつも以上に真剣な顔をしていた。

猫「……気をつけて」

犬「はい」

そして犬は、足早にどこかへ向かっていった。

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