第33話
早速、その日から除算師を統制。「あまり」の禁止が始まった。
すると、どうであろう。たちまちどちらの国にも偶数でも奇数でもない数、分数が現れ始めた。
国王「7」と「2」王妃からも分数が産まれるようになった。
ここに来て、やっと、二つの国は争いをやめたのである。
「なるほど「割るもの」が居るとは考えても見なかった。だが、分数は産まれた」
そして甘利を排除することに気がつき、平和をもたらしたユーリの名は永久に称えられるかに思えた。
私も、そのための歌を作ろうとしていた。
しかし、リアルは甘くなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます