第30話
偶数の国の王「8」エイトは鎧を着込む。魔女プリンセス・ツウによるオーバーテクノロジーがもたらす特殊な科学的な鎧で名を「飢え荒ぶるデバイス」という。
対するは奇数の国側。
プリンス・セブンこと「7」王子は刀を構える。「七」に「刀」がプラスされたらそれはもう「切」である。
キレッキレに切れている。めちゃくちゃな斬撃。
セブン「7」はエイト「8」のオリフィス「蜂の腰」を狙って鋭く切り込む。
エイト「8」はエイエイエイと受け止める。
偶数の国の王「8」エイトは多冪数パワフルにして冪乗数パーフェクト・パワー。
弱点もなく自らの鎧「飢え荒ぶるデバイス」を八にちなんだ吸盤付き触手に変化させセブン「7」を絡め取ろうとする。
そうはさせじと「7」王子、八の下に刀を押し込む。
「わ、分かった。降参だ」
そう言って、白旗を掲げエイト「8」は「飢え荒ぶるデバイス」を脱いだ。
表の歌で「♪何~かが はがれ落ちた国王、二人の結婚を~許した~♪」とあるが、「はがれおちた」のはこの「飢え荒ぶるデバイス」だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます