第27話 国王「13」サー・ティーンを説得

 はてさて、プリンス・セブン「7」王子は結婚について国王「13」サー・ティーンを説得しなければならない。

 相手は名高き「聞く耳持たぬ君」。

 「説得、切腹、説得、切腹・・・・・・・・・」王子がプリンセス・ツウを真似て花占い。

 ・・・・・・説得!」  奇数の国の花を使えば結果は決まっている。


 「893」は誇大図書館から『パリティ』という禁書を持ち出して王子に読ませた。


 私は歌を作って歌う。


 ♪若い二人は意気投合。望まれる奇偶の統合。

 あり得ないの数の等号。望まない不遇な抱擁。

 イエイ、イエイ、ちぇきら!♪


 ♪老いるサー・ティーン とてもカンカン。

 オイル・サーディン いわし缶じゃん。

 イエイ、イエイ、ちぇきら!♪

 

 王子は読書が苦手なので『パリティ』をちょっと読んだだけで、

「ん、分かった。親父に会ってくる」

 と、王宮に向かった。


「オヤジ! プリンセス・ツウと結婚させてくれ!」


「はぁ? 偶数の奴と結婚? なに考えてんの?! 無茶にもほどがあるよ」


「大丈夫です。偶数と奇数を足し合わせば 必ず 奇数になるのです!」


「??? えっ? それが、どうしたの?」


「偶数と奇数を足し合わせば 必ず 奇数になるのです」


「えっと、よく分からないけど、好きにすれば?」


「えっ あ、はい。 好きにします。 ヤッター!」

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