第22話 弔い合戦
事態の報告の受けてユーリは
「ケケケッ」と笑った。
コイツ、サイコパスが過ぎる!
まあ、私も大概だが。
さて、謎の死を遂げた将軍夫妻。
奇数の国では大騒ぎだ。「5」将軍は規定により三階級特進となり、大大大将軍として祀られることになった。妻のサーティスリーの方も准将くらいまでランクアップしたらしい。
将軍位には一時凌ぎで「15」が充てられたが、彼は銃後の守りを専門とする後衛タイプ、前線指揮する、そんな器ではない。
では、どうするかというと、奇数の国では「5」将軍の後釜を狙ったベビーブームが起きた。
著名にして有力な数が亡くなった時に見られる、「数の世界あるある」である。
そして、我らの凡庸なるアルジ、プライムミニスターユーリ閣下は「5」大大大将軍、「33」准将の葬儀委員長に任命され、知名度が獏上りしたのを喜んでいた。
「実に愉快だ」と、ユーリ。
やはり、コイツはサイコパスだな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます