第22話 弔い合戦


 事態の報告の受けてユーリは

「ケケケッ」と笑った。

 コイツ、サイコパスが過ぎる!

 まあ、私も大概だが。


 さて、謎の死を遂げた将軍夫妻。

 奇数の国では大騒ぎだ。「5」将軍は規定により三階級特進となり、大大大将軍として祀られることになった。妻のサーティスリーの方も准将くらいまでランクアップしたらしい。


 将軍位には一時凌ぎで「15」が充てられたが、彼は銃後の守りを専門とする後衛タイプ、前線指揮する、そんな器ではない。


 では、どうするかというと、奇数の国では「5」将軍の後釜を狙ったベビーブームが起きた。

 著名にして有力な数が亡くなった時に見られる、「数の世界あるある」である。


 そして、我らの凡庸なるアルジ、プライムミニスターユーリ閣下は「5」大大大将軍、「33」准将の葬儀委員長に任命され、知名度が獏上りしたのを喜んでいた。


「実に愉快だ」と、ユーリ。

 やはり、コイツはサイコパスだな。

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