第17話
五階層に入り
二メートルを超える
サラティ姉さんの剣技は僕よりもかなり上なので、僕が力任せに長剣で殴るよりもスマートで早い。
サラティ姉さんのおかげで
残念ながら少し身長が足りなくて長剣が届かないので、少し工夫が必要だけど……。
サラティ姉さんがレイピアで戦うことで
スファルル姉さんへの手土産に腕の一部を砕いて衛士の忠犬パックスに持ってもらった。
慣れてくると危なげなく
六階層の敵は五階層と同じだった。
かなり偏った
本当に
七階層に入ると新しい
これまでの
体長一メートル程の黒鼠が赤い眼をして噛み付いてくるのはあまり気持ちの良いものではない。
衛士隊のアデスが鉄剣で
カバーに入った僕が斬りつけると、
相変わらず鉄剣では刃が立たない。
少し優越感を感じながらも、危機感を感じる。
この先、どこまで硬くなるのか?
不安を感じながらも八階層、九階層と進む。
現れる
更に深く潜ると、鹿や熊も現れそうだ。
「サラティ姉さん、疲れ具合はどうですか?」
「まだ大丈夫だけど、少し休憩できるといいかな」
「シルヴィア姉さんは?」
「私の方は大丈夫。今日は昨日ほど魔法を使ってないからね」
衛士隊の三人はあまり戦闘をしていないので、まだ余裕がありそうだ。
休憩場所を探してる内に十階層の階段が見えた。
これまでのところ漏れなく
見事に
パックスだけではなく、ロッジにも分担して持ってもらっていると、そろそろ戻る頃合いに思えてくる。
「十階層で
ただし、十階層は区切りの階層なので一際強い
その場合は生き延びることを最優先します」
そして、十階層に降りた。
十階層は真っ直ぐな一本道になっている。
結構長い。
真っ直ぐ進んだ先に両開きの大きな扉がある。
高さは三メートル、横幅は二メートルほどの石の扉。
何やらうねるような紋様が施してあり、右と左で二匹の蜥蜴が向かい合うように配置されている。
尻尾を上に上げて、下を向いた蜥蜴が舌を出している。
この奥に
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