ハワイ行きたい 1

懸賞当てちゃった。ハワイ1週間の旅。

こういうのはどうせ当たらないって思っていたのに。

私は説明のとうりのものを持参した。

これから案内人と待ち合わせだ

バス停のところにいる

あ!あれが案内人さんかな


「こんにちはみんなさん!この度は我が社のツアーにご当選おめでとうございます!これから…」


やはりそのようだ。これからハワイなんだよね。ワクワクしてきたわ!


「……では、こちらのバスにお乗り下さいませ。空港まで走ります!」


私も乗る

発車した!

とりあえず、無事にツアーが始まったことで安堵したな。ねんねしようかな。

いや、この景色を見て楽しもう

これが噂の外の景色の綺麗さ

海も綺麗

街並みも去っていくよう。家達が横を切り去っていく

こういうのを見るのもいいものだ

そうして見ていたら、いつの間にか2時間は経過していたらしい

あれ?

空港へ着くまで2時間ほどではなかったのか

もう少しかな


いや違う

風景がおかしい

こんな夜の田舎の風景に空港なんて

夜?おかしい。バス停に着いた時は朝だったのに

これももしかしてイベント、な訳わはなさそうだ

まさかこれ

私は、何か変なことに巻きこまれている?


「おめでとうございます!マツダ リカ様!見事にお客様が選ばれましたよ!」


わ!案内人がここにいる

なんだってんだ


「お客様は、1時間ほど前から、我が社の幽界ツアーにご当選をされましたよ!」


幽界?ハワイじゃ


「実は、うちはハワイの他にももう一つ、ツアーをご提供させていただいております。ハワイだけではない。地獄界も。実は私達はあの世の案内人でもあるのです。」


へ?何を言っているの?


「いいえ。リカ様が選ばれたのは偶然でした。しかしこれは私達も、腹を空かせているのですね。悪いのですが」


え、つまりどういうこと

私は、殺されるっていうことなのか


「ハワイへご案内をさせてあげられずに申し訳ございません。それでは、こちら地獄界での釜茹で地獄をお楽しみ下さいませ。」



するとバスの扉が開いた

鬼達がやってきた

私をひょいと持ってどこかへと行く

見えてきた先は巨大な大釜。下にはメラメラと炎が燃え上がっている

そして私は窯の中に放り込まれたようだ

アツイ

この後、徐々に意識を失っていって、気が付いたら雲の上の光が注ぐところにいた

体めっちゃ軽い


終わり

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る