夢見る狭間

申し訳ない。

申し訳ない

その気持ちが最近絶えない

さようならをしよう。世界に

そう思い、部屋の上にロープを付ける

輪っかを作り、首をかける

台を発つ

さようなら


……………

え、あれ、何ここ

中世西洋の街並み

自分は日本人だ

なのに

あれ、自分の姿

何気に姿を鏡で見てみると、自分の姿は西洋人だった

もしかして自分、転生した

外見は、30代程の男性だ

騎士の服を着ている

俺、死んだのに

何もしたく無くて

なのにここに転生

戦えねえよ俺は

何気にこの家の外に出てみると、景色は急に暗くなった。夜だ

どうして

すると街中のみんなが俺を見て何かを言った


「これはお前の夢なんだよ」


そう思った途端に、俺は目が覚めた

そこは部屋だった

見知らぬ部屋

そう。見知らぬ部屋

また、どうして

姿を確認すると、普通の女性になっていた

女性

自分は男性なのに

どういうことだ

外を確認してみる

すると人々が既に俺を見ていた

そして何かを言う


「お前の夢だ」


すると自分はまた、目が覚める

今度は…… またあの中世の世界だ

どういうわけだ

姿はまたあの男性のままだ

また人々を見てみると、今度は何も言わない

何も分からない

どうしてこのように転生を

と思っていたら自分の意識は生き絶えた


………ここは

宇宙

目の前に美青年が立っている

妙な感じの雰囲気だ


「こんばんは」

俺「こんばんは」

「お疲れ様。」

俺「え?」

「君は死んだんだよ。」

俺「お疲れ様です。助かった」

「君は日本人ではないよ。」

俺「え」

「君は中世イタリアの騎士だ。あまりにも過労が過ぎて、脳神経が麻痺をしたんだ。そのために日本人の男になる夢を見てはそれが自分だと思い込んだり、女性になっては自分だと思い込んだりしていたんだ。」

俺「なるほど」

「生きるとしては、そういう方法もある。よく頑張ったな。」

俺「あぁ。楽だ」

「うん。お疲れ様。じゃあちょっと、コーヒーでも飲んでいくかい」

俺「うん」


死のう。死ねる。そう思っては、日本人になって平和になったつもりでも、首を吊って死のうとしていたな。生きてること自体がやになって


楽なここの場所


end

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