マニキュア塗り

ねえ、おててをだして。今からわたしがあなたのそのおててにマニキュアを塗ってあげる。

あ、でも色は私が自分で決めちゃうからね。

だーめ。お客さんは決めちゃダメなのー。

だってわたしが決めた色は、絶対にいいものなんですものー。

ちゅーして!ちゅー!

え、何で急にって?

だってお客さん、その顔じゃないの。その、ちゅーをしてほしいっていう顔っ。好きよ。

うん。じゃあ、マニキュアを塗っていくわよ。


「………………あのさあ」


あ、ちょっとお客さん、動いちゃったらずれちゃうわよー?


「………………あの」


はい。これで出来たわよ。まったく。変に動くから少しずれちゃっ


「………………辞めてくれ。」


なあに?そのお顔。さっきとは違って、変な顔をしているわよ。

お客さん、もしかして、まだ受け入れられないの?


貴方はもう、死んでいるのよ?


---すると、目の前の蛇女は剥いだ自分の爪全てを手持ちの袋の中に詰めた---

---俺の爪は今全てが真っ赤だ---

---そして蛇女は自分の身体を掴み、どこかへ持っていく---

---着いた所は閻魔大王の目の前だ。そこで俺は次の刑罰を受けるのであった---


この世に生ける場合のタブーとして

生き物の殺生等も挙げられる

そのような事を行なってしまった人間は

死後に罪状として閻魔大王からの罰を受ける事になる

生き物は全て皆、重宝とする命である

お客様は、お気を付けて


閻魔大王


END

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