不思議な不思議な
キマッた服を着たい
けど着れない
自分は落ち込む
だって自分が何を着ても何もなくして終わるような気がするから
今までも、どれだけ着飾っても誰も見なかったし
うん。もういいかな
この趣味、諦めよう
自分は転生をすることにした
この世は一旦終わりにしよう
別の星に転生するか
首に縄を掛ける
そして、台を発つ
静かに息を引き取る
すると見えてきたのは今俺が飛んだ筈の台だった
? ?
どうして俺の後ろにある筈のものが、目の前にあるのだろう?
そして俺は生きている
もう一度、台に乗る
そして台を発つ
そして首の縄は俺を締める
そして俺は息を引き取った
するとまた目の前に発った筈の台が
? ?
おかしい
これは俺は死んではいない
心音も聞こえてくる
もしかして
何気なく空に向かって声をかけてみる
「俺は作り人形か?」
すると空から巨大なペンが降りてきて
俺の体のラインに沿ってなぞった
あぁなるほど
つまり俺は
創作キャラだったのか。。。。
死なないのも、そのためだ
俺が作られた存在だから
このペンの持ち主のしたい事が叶うまで、消えられないんだ
すると天から次は声が聞こえてきた
「ようし。君はやっぱり幸せになるべきだ。」
すると、俺の横にペンが何かを描いている
それは徐々に姿を表していった
女性だ
しかも美人の
なるほど。つまり、そういうことか。
俺には美人の彼女ができるのか
嬉しいな
そしてその子は俺と仲良くなった
しかし突然、世界は急に止まる
え?何で?!
世界が何故かいきなり止まった
どうして?
誰も何もかもがピクリとも動かない
空からも何も無い
すると目の前に台が何故かあった
俺は悟った
俺は操り人形じゃなかったんだ
そしてこれは、俺があの時に自殺をしていたからなんだ
俺は自ら命を終えた
だから作者の手からも離れている
何回自殺しても死ねなかったのは、俺がその時はまだ作者の手の中にあったからだ
今は独立した命を持ったが、それもあの時に亡くしたのだ
つまり俺は今はキャラクターでも生きてもいない
只の死者だ
今までありがとう。この世界。
そうして俺は成仏をした
?「ねえスバルさん。あの人天国行ったね。」
スバル「あぁ。そこで幸せになるといいな。しかし、間が悪かっただけのことだったな。」
?「うん。あの人が自分の存在の意味をもう少し早くに気が付いていたら、こうなことにはならなかったよね。」
スバル「あぁ。彼女と結婚できていたんだけどな。」
?「どうすることもできなかったのかなあ」
スバル「あまり気にするな。優しい子だ。」
?「えへへ。」
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