🖋👁👅👁

さっき言ったこと、覚えてる?

数秒前だよ

その眠そうな目

覚えていないみたいだね

自分が言ったこと

さっき、死んだって言ったでしょ?

そう。僕の父が死んだんだ

君がさっき、僕の心臓病を治すって言ってたよね

治ったんだよ

父が死んで

お礼の言葉?

そういうのはありやしないね

だって君は、そもそもを言えば刃物じゃないか

僕の胸を裂いた

君は血まみれになった

そして父さんのそれを、僕の中に入れる

僕は治った

父さんは、、、、


というのは

小説家である自分が考えたストーリーだ

そう。主人公は心臓に病を患っている少年。

語っている相手はその手術室の刃物。

っていうオチだよ

なかなかにできてるだろ?

うん?何だろう。後ろから声をかけられたな

サキだ

いつの間に遊びに来ていたのか

うん?その手に持っているのは

刃物か?

その瞬間、自分は腹に熱い感覚が走った


というのも私が考えたお話なの。

実は、小説家の考えたストーリーと見せかけて

私が考えたストーリーでした。

これを何かに出してみるよ

一般のコンテストに

名前を書いて終わり

そう。私の名前は

織田花華。


終わり

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