コーヒー専門店エスユー 4
この頃はゲームに夢中になっていて
いつも周りのことを忘れる
だから家事もできていなかったりする
が、悪いことでもない
ミスをすることは申し訳ないが
楽しくてつい
どうすればいいかな
そうだ この前に出来たあの店へ行こう
喫茶店のようだ
コーヒー専門店エスユーという
こういう気持ちの時にこそ、喫茶店でお茶を飲むのがいいのかもしれない
私はお店へ向かって足を進める
少し遠いので、車に乗って
すると割と直ぐにお店が見えてきたので
駐車場に停め、店内へ入る
すると「いらっしゃいませ」という活気の良い声が聞こえてきた
店員がこちらにやってくる
その姿を見て驚いた
全身防備服なのだ
顔も見えない
店員は私を席へ案内した
座り、メニューを見る
種類豊富な飲み物がたくさんある
コーヒーだけではないようだ
私はココアを頼んだ
すると店員は畏まって、店の奥へと消えていった
注文した品を待つ間、何気に天上を見た
するとフランス人形がこちらを見ていた
いや、人形が偶々こちらを見ていただけか。角度的に。
少し不気味だ
気を取り戻すと、コーヒーがやってきた
店員が持ってきた
「お待たせ致しました」と
うむ。いいココアの香りだ
いただきます
甘くて美味しいが
少し甘過ぎるような気もする
その香りの良さに惹かれて思わず意識を手放した
眠くなったのだ
すると店員がこちらに来る様な感じの足音が聞こえてきた気がした
目が覚める
すると店内ではなかった
見知らぬ部屋だった
一通りのものが揃った簡素な部屋
何で自分はここに
するとメイドの様な子が部屋の中にノックをして入ってきた
メイド「お客さんの願いを叶えますよ。ここのお部屋で好きなだけお過ごし下さってね。何でもあるのでご心配なく。では。」
そう言ってメイドは部屋を出ていった
好きなだけ、か
つまり、自由にしていろということか
私はゲームをすることにした
最近ハマっているものだ
充電器もあるようだ
助かった
私はこの部屋で好きなだけ遊んだ
自分の楽しいことができるのはいいことだ
そこで違和感
感覚が飽きてきた
ゲームをすることに対して、飽きたのだ
ここでゲームをやめてもいいが
そしたら自分の中の鬱な感情が溢れ出る様な気がする
それは困る
ので、私は帰ることにした
が、ここがどこだか分からない
出ることもできない
すると、鬱の感情が出てきた
苦しい
つまり いくら楽しいことをしても
この感情を乗り越えなければ意味がないということなのだ
この感情を 乗り越える
それは いつも通りの家でもできる
それをメイドに話した
するとメイドは私を家へ帰してくれた
そして身の回りのことが出来ることがいいことであるのを理解をした
コーヒー専門店エスユー
あそこは一体
何だったのだろう
何故だか悪そうな印象ではない
終わり
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます