行く

安めの仕事がやってきた

私にはまだいらない

何処にでもあるものだし 私には向いていないものだ

私に合った仕事が欲しい

家にいても始まらなさそうだ

外へ出よう

職探しだ

アルバイトが何処でも雇われている

私もどこか、見つけたい

ある張り紙を見つけた

「ちょっとこちらへ来てみて」

職の受付の様だが、何が何だか全く分からない

行ってみることにはした

建物の中に入る

するとピエロの格好をした者が出てきた

お手玉をしながら

ここはサーカスか?


ピエロ「お客さん、何者〜?面接なら今直ぐに出来るよ〜。やっちゃう〜?」

私「あぁ。お願いする。サーカスではないだろう、な」

ピエロ「サーカスって何〜?」

私「」


やはりおかしい

不気味だが、一応職探しとして面接は受ける

そして面接を一通り、終える


ピエロ「終わったよー。いやあ、お疲れ様!採用か否かの結果は、また後でねー。今日は帰っていいよー。」


こうして私は帰ることになった

帰っている最中、どこかいい香りがした

コーヒーだ

あの店か

私は小腹が空いたので入ってみる

すると店員がこちらを見た瞬間

直ぐに何処かから何かを取り出し、こちらに急いで向かってきた


店員「お客様!早くこれを!」


そして私の目の前にクッキーを差し出す

食えと言っているようだ

私はクッキーを食べる

すると身体の中から重みが消えた

これは


店員「お代は結構です。今は安静に。お気を付けてお帰り下さいませ。」


店を出されたが

まあいい

何だか体の中にあった錘が消えた様な感じだ

何だったのだろう


翌日、私に電話が掛かってきたのだが

それは警察からの電話だった

私が行った所は、仕事場ではないようだ

鬼が詰め寄っている場所だったのだとか

面接ではなく、私を喰らおうとしていたのだ

それを、あのコーヒー店の店員に助けられたのだと思う

有難いことだ。物騒な世の中だが


コーヒー店


店員「助かってよかったな。あの方。鬼に呪われていたのだから、直ぐに浄化のクッキーで取り除いたよ。これで、あの方の心は私のモノだ。」


店員は口の周りを舐める


店員「あの方の命は鬼などに渡さない。私が味わって喰らおう。ククク.......。おや、お客さんだ。」


店員「いらっしゃいませ。」


終わり

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る