アキナ
恋しちゃった あの店員さんに あのコーヒー専門店エスユーさんの店員さんに
私、見ちゃったんだもん。エスユーさんの、素顔を。
あれって確か........... あれ?うまく思い出せないわね。確かに見たのに。何故か覚えていない。
印象には残ってるから あそこへ行こうかな
エスユーは 私が高校生の時から見つけていて偶に行っていた
あそこの店員さん、全身が服で覆われていて姿が見えないのよね。
いつか見たいという思いはあって、最近ついに見ちゃったのよね
あの店員さん、素顔 物凄い イケメン なのよ.................
それははっきり覚えているのにねえ
よし。行こう。あそこのお店へ。
あの店員さんのお店へ
街並みを抜けて、お店に着く
ではっ 入らせてもらいまーーす
私「こんにちはーーー」
店員「いらっしゃいませ。」
やはり全身服で覆われている。どうしてなんだろう。
私「あの〜 店員さん 今日はあれで。」
店員「あれですね。かしこまりました。」
扱い方も 変わらないしなあ ずっとここに来ているのに
店員「今日は、お仕事は休憩中かな?」
私「ええ。そうよ。休憩して、ここに来たの、コーヒーほしくて。あと、お兄さんの」
店員「私の?」
私「えっと、何でもないわよ。何でも」
おっと バレるわけにはいかないのよね 私の策
うーん。どうしよう?
どうやったら店員さんの服を剥げるかなあ
そうだ。言葉かましがいいわ。
私「ねえ店員さん。」
店員「はい。どうかなさいましたか」
私「店員さんって、イケメンだからそうやって顔を隠しているの?」
店員「............そうかもしれないね。」
店員は少し笑った
つまり、そうなのかもしれないわね
この店員、怪しいわよ
何かそれなりに事情がありそうだ それを無理矢理剥ぐというのはかわいそうだわ
さらにかまかけ
私「見られては何かいけないことでもあるの?または、有名人なの?」
店員「もうすぐコーヒーが出来るから、もう少しだけ待っててね。」
私「ちぇ。」
はぐらかされた でも脈アリかもしれない
私はこのまま様子を見ることにした
私「お兄さんって、有名人でしょ。私、知ってるからね。」
かまかけだ。
すると店員は手が止まった
仕事をする手が止まったのだ
店員「そうか。」
店員さんは顎に指を添え動かしながら考えごとをしながら私を見ている
店員「、、、、、そろそろコーヒーが出来るよ。今持ってくるから、待っててね。」
店員は店の奥へ行った
行っちゃった 私は何も聞けなかったかなあ
何かを考えていた様ではあったけど
店員「お待たせ致しました。」
あ!美味しそうだ。いただきますー。
美味しい!やっぱり美味しいなあー。
お兄さんの素顔は諦めるかなあ。見たかったけど。
私はコーヒーを美味しく飲んで飲み終わる
私「お会計しよっと。」
店員「アキナ。その前にちょっといいか?」
私「えっ?どうかしたの?」
店員さん、私の名前を覚えていてくれているんだ
店員「少しこちらに来てほしい。」
そこは店の奥みたいだ
私「ええ。行くわよ。どうかしたの?」
店員「あぁ。少しある。」
この後、アキナは帰ってくることは二度と無かった
終わり
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます