第82話 【旅立ち】

そんな生活が10年も続いた頃、ピンチが訪れました。


倦怠期になって、しまったのです!


「ダメだよ。どうやっても入らない(←何に?)」


そんな状態が続いて、そろそろ出立しようかと思う頃には、


ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!

ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!

ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!

ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!


回復して、また夢中になって、やりまくってしまうのです。


############################


「レイは、本当に美人で可愛くて、おっぱいが大きいなあ。本当に、レイコみたいだ」


「ん?」


万九郎の中で、何かが閃きました。


あっちの女性 → レイコ

ここの女性 → レイ


「こ、これは、手抜きの法則!」


############################


もう何十年、何百年、レイと


ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!

ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!

ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!

ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!


していた万九郎が、とうとう立ち上がるときが、来ました。


もう何をやっても、期間を置いても、できなくなったからです。


############################


「何?今日行くのか?それじゃあ、ほら。私の旦那が使っていたバックパックだ。お前が使え。代わりに、あの人を、この時間の止まった町に、連れ帰ってくれ」


鬼ババが、そんなことを、言いました。


「私は、いつまでも、ここで、あなたの帰りを待っています」


レイが、言いました。


「これより上は、人ならざる物どもの世界だ。あんたなら大丈夫と思うけど、一応、気をつけな」


婆さんが、そんなことを、別れ際に言いました。


「ありがとう、婆さん、レイ。俺が必ず、この山の頂上まで行って、すべての呪いを解いてやる」


万九郎が、力強く、また、たった1人で、歩き始めました。


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