第80話 【時間が止まった町】
田畑を過ぎ、農機具や農作物のためと思われる倉庫群を過ぎると、なかなか立派な町が、現れました。
万九郎は今、道路を歩いています。
たった1人で、歩いています。
もう暗くなっているせいか、道路には人っ子一人、居ません。
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住宅街をうろうろしていると、いかにもバーな入り口をしている家が、ありました。
さっそく、ドアを開いて、入店します。
「あれ?」
カウンターの向こうには、誰もいません。
困ったな。
「すみませーん。飲みに来たんですがー」
万九郎は、やや力なく、それでも声を少し大きくして、言いました。
「うるさいね。客なら、そこに座んな」
美人で可愛くて、おっぱいが大きいお姉さんの対局にいるような、初老のオバさんが、カウンターではなく、ボックス席のソファーを指さしながら、不機嫌そうに言いました。
「うちはアーリータイムズしか、置いてないよ。当然、瓶ごとチャージだよ」
がめつい。男を金蔓(カネヅル)としか思っていない女です。
万九郎は、言われた通りに、おとなしく座りました。
10分ほど、何も出てきませんでした。
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「いらっしゃいませ」
「えっ?」
美人で可愛くて、おっぱいが大きい女性が、目の前にいました。
「すみません。お通しを作るのに、時間が掛かってしまって・・」
そう言って、その女性が差し出したのは、
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