第78話 【調査】

「と言うわけで、調査に行け」


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万九郎は今日、松浦家の浦ノ崎別邸に、来ています。


浦ノ崎別邸には普段、御館様こと松浦狂子が、住んでいます。


ちなみに佳菜が普段、佐世保別邸におり、美香が普段、平戸の本邸に居ます。


松浦家当主の松浦静さんは、どこにいるのか、万九郎は知りません。


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「ここから見える、あの山、石倉(イシクラ)山はな、見た目は大して高くないが、実は恐るべき高さの山なのじゃ」


「そうなのか?」


「魔界になっておるのは、随分前から知っておったが、濃厚な魔力の影響を受けて、周辺部の実りが、豊かになるのだ」


「そういうことも、あるだろうな」


「魔界から湧いてくる魔獣どもの始末は、シロ、タロたちの群れに、任せておった」


「ああ。だから、あの時、森は良く治まっているとか、言っていたのか」


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「じゃが、魔界がどうなっているかも分からんというのは、問題じゃ」


「そうだな」


「私や佳菜、美香は、それぞれの宅と、周辺領域の統治責任者だから、自ら調べに行くわけには行かん。アスカは、医者として忙しくしておる。そこで、おぬし、というわけじゃ」


「なるほど」


「行ってくれるか」


「俺しかできないことは、俺がやるしかない」


そういうわけで、万九郎は、石倉山上層の魔界の調査に、行くことになったのです。


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さて、どうなるでしょう。今から、考えます。


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