第77話 【レイコ】

次の日。


佐世保別邸の上に、またUFOが、浮かんでいます。


小型で、攻撃的な見た目です・


############################


「またかよ」


「昨日の今日じゃ。何か関係が、あるのじゃろう」


############################


若い女性が、サッとUFOから、降りてきました。


黒髪で、美人で可愛くて、おっぱいが大きいです。


############################


「私は、銀河警察、職員番号4538932号、タカシマ レイコです」


「高島礼子?」


昔売れた女優に、そんな名前の人がいましたが、なるほど似ていると言えば、似ています。


「この辺境の惑星に、2日ほど前に異星人が、来たハズです。その身柄の引き渡しを、要求します」


「はぁ?」


「そのように言われても、彼女は既に、私たちの自治体の住民として登録しました」


佳菜が、言います。


「宇宙には、母星を無くした王子や王女をコレクションしている、大変な富豪が、いらっしゃるのです。どうしても、連れて行かなくてはならないのです」


「駄目じゃ」


「どうしても?」


「くどい!」


「そんな・・。最初の仕事で失敗したら、私の銀河警察でのキャリアアップの夢が、パァではないですか!」


「知らんわ」


「酷い・・」


レイコが、とうとう泣き出してしまいました。


############################


「そんなに必死だと、視野が狭くなるものですよ。こちらで、松浦食品(株)の美味しいお菓子とお茶でも飲みながら、リラックスしましょう。


誰のセリフか、言わなくても分かります。


結局、レイコは、そのまま佐世保別邸の一室に、住むことに、なりました。


レイコが乗ってきたUFOは、SSK(株)に、運び込まれたとのこと。


############################


その後しばらく、万九郎は、レイコのことを、忘れていました。


############################


「佐世保警察署の所長になったー!?」


万九郎は、たまげました。


ことの経緯は、以下とのこと。


############################


レイコも地球で自活しなくてはいけませんが、それに必要な資格などを、いっさい持ちません。


そこで佳菜が、浦ノ崎から4駅先にある、例の不思議な世界を使うように、アドバイスしたのです。

僅かな額ですが、金銭の支援も、行いました。


############################


元々、頭のいいレイコは、さっそくバンクーバーにあるUBC(University of British Columbia)に留学し、物理学と医学、法学を専攻して、あっという間にスキップして、院では法学の修士号を取得しました。


############################


その後、日本で司法試験に合格したのですが、同時に国家I種も受験して、あっという間に警察官僚になり、佐世保警察に所長として、赴任して来たのです。


############################


「と、いうわけなの」


「凄いなあ」


「いえ。元々、銀河警察に所属していましたから、当然のことです」


「レイコはミサトに比べると、性格が固いのかな」


万九郎は、思いました。


「佐世保には、大きなお祭りが無いようですが、年に一度くらいは、皆んなで盛り上がる機会があっても、いいと想います」


「ほう」


「私もそれ、思っていたわ。準備が整ったら、お知らせするわね」


「ありがとうございます」


############################


と、言うわけで、何かお祭りを書くことになりましたが、まだ全くどうするか、分かりません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る