第75話 【ミサト】

午後3時、おやつの時間に、メイド部隊の1人が、異星人が意識を回復したとの、報告をしました。


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異星人ですから、当然、個室です。


地球では未知の病原体を持っているかもしれないための、隔離(Isolation)です。


「隔離」


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

隔離(かくり)とは、あるものを他とへだてて離すこと。医療政策としては感染症の防止や精神障害の治療、危険防止のために行われることがある。

概説[編集]

医療政策としての隔離には医療施設への隔離や自宅への隔離などがある。

感染症の防止を目的とする伝染病床(日本の現行法では感染症病床)や精神障害の治療を目的とする病床などを特殊病床という。隔離するために設けられる病棟を隔離病棟(isolation ward)という。

一般病床の場合には基本的に患者個人が病気による苦しみを除去しようとする意思により利用が開始される[1]。これに対して特殊病床は主に社会的目的を第一義に設置されたものである[2]。そのため、例えばかつて感染症患者が収容された隔離病舎や隔離所などでは治療も満足に実施されず収容者にとってはむしろ危険が増すものであった[2]。

特殊病床は公衆衛生上「隔離法」をとる有効性が確かであるという前提のもと、患者の発生を把握し、隔離に強制力を整えることができれば一定の効果をあげることができる[1]。隔離法は感染症の機序や治療法が明らかでない時代には最も効果的な方法とされていた[3]。一方で特殊病床には社会的目的や手段が変化することで盛衰を生じるという特徴があり、抗生剤などの医療技術の進歩により隔離法をとる必要がなくなれば、人権保障の観点からも特殊病床での対応から一般病床での対応に組み込まれるようになるため特殊病床数は減少する[1]。


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万九郎が、その部屋のドアを、開けました。


異星人の女性は、ベッドの上で、上半身を起こしています。


「どうじゃな、この星は」


狂子が、聞きました。


「はい。非常に原始的と聞いていましたが、思いの外、科学技術が進歩しているので、驚きました」


「そうであろう」


松浦家の所領内は、世界の他の地域とは、乖離していることを、万九郎は、思い出しました。


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女性は、本当に綺麗なプラチナブロンドの髪を、しています。


綺麗で可愛くて、おっぱいが大きいです。


「是非、親しくなりたい」


万九郎は、そう想いました。


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万九郎は、ベアトリーチェとの離婚以来、異性で気持ちよくなることから、縁遠くなっています。


以前の中洲での出来事以来、性風俗にも、怖くて行けないでいます。


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「日本語が、普通に通じるんだな」


「ここまで来る途中で、船の中で学習しました。簡単だったです」


外国語ができない率99%を超えている日本人には、羨ましい話でしょう。


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「ところで、お名前を聞いて、良いかしら?」


佳菜が、言いました。


「カツラギ ミサトです」


「葛城ミサトーーーー!?少年を性欲の餌食にしてる、変質者じゃない!」


佳菜さん、何か違っています。


「ミサトさんで、いいですね」


美香が、何も聞かなかったかのように、言います。


「はい」


「なぜ、この星に、来たのですか?」


美香が、全員が知りたかった質問を、しました。


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「私の母星、もう存在していないので、名前は省略しますが、母星が、兄弟惑星の男たちから、攻撃されたのです」


「ほう」


「私の母星には、女しか居ません。女しか、生まれないのです」


「子供を産むには、相手が必要じゃないのか?」


「いいえ。適齢期になると、自然に妊娠するのです」


「お、おう」


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「隣の星の男たちも、男同士で、子供を作っていました。もちろん、男の子です」


「それで?」


「隣の星に、ホモじゃない男が、少しづつ、増えていたのです」


「ほう?」


「ノーマルな男が多数派になった時、彼らはついに、攻めてきたのです」


「普通に、男を受け入れることは、出来なかったの?」


「女にとって、好きじゃない男たちは、野獣と同じです」


「ああ、これは分かります」


美香が、言いました。


「科学技術の進化レベルは、どちらの星も同程度でした。一方の主張を、他方が全面的に拒否する時、全面戦争に、なります」


「男たちの方が、力が強い分、徐々に優勢に、なりました」


「ああ」


「そして、母星の女王、すなわち私の母は、遂に母星ごと、自殺することを、選んだのです」


「ただ1人、私だけは、宇宙船で脱出させられました」


「ミサト、あなたが行く星では、男と女は仲良くしています。そこで、あなただけには、良い男と出会うことが、ありますように」


「これが母の、最後の言葉、でした」


ミサトは、そこまで言うと、泣き出してしまいました。


「佳菜」


「はい?」


「このような状況への適性が高いメイドを2人ほど、ただちに見繕って、ここに寄越すように」


「はい。分かりました」


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以上のやりとりで、2回目の未知との遭遇は、終わったのです。


続く。


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