第64話 【狂子】
「ちっ、ダメか」
「まだまだー!F-14がポンコツ過ぎたおかげで、敵に付いていけなかったから、まだミサイル1発、残っている!」
「誰だ。Identify yourself」
「It’s me. Kyouko」
「よし。残り全機、Protect her with all your might!」
どうやら、今回のミッションのチーフのようです。
力強い、それでいて、いかにもハンサムアメリカンな声です。
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「よし、敵の主砲に照準合った!Fire!」
ゴン
「ん?もう一回 Fire!」
ゴゴン
「ちぃ!撃てない」
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「何ということだ。ワシが特攻で修理したばっかりに、動かんとは!」
ドク。頭の髪の毛を掻きむしって、悔しがっています。
「いや。行ける!私が、あのクソッタレな発射口に、特攻する!」
「いや!やめて、お婆ちゃん」
「佳菜、今まで28年、私は嬉しかった。お前といることが、私の幸せだった。さようなら、佳菜、美奈!」
「お婆ちゃーーーん!」
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「よし皆、フォックス16を全力援護!」
あの、ハンサムアメリカンです。
4機の戦闘機が、巨大UFOの底にある開口部に向かって、全力上昇!
「よし。行くぞ。You motherfucker!I’m finally back!Die, you bastard! It's the Pay Back time!」
ズドドドドド・・――ン!
「やった!She did it!"」
またまた、ハンサムアメリカンです!
やっと、終わりました。
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松浦家別邸の、広い広い居間の中、皆んながバンザイしています。
佳菜は1人、顔を俯いて、目をしっかりと、固く閉じています。
「姉さん」
美香が、そっと近くで、佳菜を支えています。
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「とうとう、終わりました。私達の勝利です」
佳菜が、宣言しました。
大変でしたね。
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