第63話 【Sky Foxes】

「Ready go. Take off!」


F22が、次々と発進していきます。


最後に、F14も発進しました。


大スクリーンに、様子が映し出されています。


巨大なUFOに向かって、F22+1が、全速で飛行しています。


「作戦を説明するわ。全機全速で、ターゲットにアプローチ。一斉に次元ミサイルを発射。これで不十分な場合、限界までアプローチして、次元ミサイルを発射。この二重攻撃で、まずカタは付くと思うんだけど、万が一、ドクのミサイルが不良品だったりしたら、敵の下に回りこんで、ここ!この忌々しい敵の主砲を、直接叩くのよ!」


「敵も、攻撃機持ってるんじゃ?」


「そのときは、そのとき。サングラスたちは全員、USエアフォースで4年間、みっちり鍛えてあるから、ハエたたきにして、差し上げます」


4年間て・・。それじゃ、サングラスの歳・・。


万九郎は、考えるのをやめました。


大スクリーンの一端に、何か別のものが、表示されています。


どうやら、友軍機を示してる様子。


このパネルで、各機の状態とターゲットまでの距離が、分かるのだそうです。


「全機正常!そろそろね。第一波、行くわよ!」


緊張が、走ります。


「ジェネラル。指揮は、任せたわ」


さっきの太った老人が、Sir!と答えます。


「Everyone in cockpit!Do you copy?」

「Copy!」


元気な応答です。


「Ready set!Fire!」


「Fire!」


ミサイルが、白い雲を引いて、巨大UFOに向かっていきます!


ドン。


鈍い音がしました。


UFOの手前に、半透明のシールドが展開され、ミサイルを無効化したようです。


“Attack failed!"


失敗しました。


はぁーーー・・。


皆んなの肩から、力が抜けていきます。


「10秒後に第2波!」


佳菜です。


「Another attack in 10 seconds!Copy?」


「Copy!」


限界までアプローチして、攻撃!。


スクリーンでは、もうUFOに衝突しそうです。


表面の凸凹や、不思議な文様が見えます。


「Ready set!」


「Fire!」


「Fire!」


同時に急上昇!


「Fox 8、Fox 12、Fox 17応答なし!十分に上昇できず、敵表面で大破した模様!」


スクリーンのパネルで、3機のランプが暗くなりました。


大スクリーンでは。急速で降下中!

UFOの下に回り込みます。


目まぐるしく光景が変わった瞬間、巨大UFOから、無数の戦闘用UFOが出て来ました。


まさに、ワラワラという感じです。


そして交戦!


速いです。


F22の20ミリバルカンに対し、相手はレーザー。


旋回性能と、スピードは互角!


「ビデオ、切り替えて!」


巨大なUFOの底が、斜め下から、見えています。


角度から、平戸方面からの超望遠撮影のようです。


さすがサングラス航空隊!

次々と敵を落としていきます。


ですが、敵の数に、限りがありません。


あっ!


パネルのランプが1機、また1機と、消灯しています。


このままでは、駄目です。


厳しい闘いです。


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