第62話 【Ready for Fight】

万九郎は、熱い緑茶を飲んでいます。


大スクリーンを見ると、巨大UFOが、いよいよ画面いっぱいになっています。


「敵の現在位置、枕崎市上空」


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周りも徐々に、慌ただしくなってきました。


おや、ドクとマーティーが、何か重そうなものを、エッコラと運んで来ます。


「やぁ諸君ハァハァ。これが、私が発明した次元ミサイル、元々、私が発明しておった次元爆弾を、転用したものじゃ!これを機体に装備して発射すれば、どんなものでも一瞬でパッ。あの巨大UFOのどこにでも、当たりさえすれば、ターゲットは瞬時に、白い粒子になって消滅する!すでにF-22 20機に装着済み。準備万端じゃ!」


「おおおーーー!」


頼もしいです。


ところで、さっきから狂子様が、居ません。


「おーい」


狂子様の声です。


「このトムキャット、動くんじゃろ?私にも、参加させろ!退屈だ」


「はっ、久しく点検はしていませんが、動くと思います」


「こいつにも、その次元ミサイルを装備してくれ」


「はっ、少々お待ちください」


ドクのもとに、聞きに行っています。


ドクたちが、F14に走り寄ります。


「やあやあ、4発残って、どうしようか思っておったから、ちょうど良かった。グッドラック!ミッキー」


よく分かりいませんが、交渉は成立したようです。


カチーンカチーン。

回せー!


さっそく、取り付けが始まったようです。


「大丈夫なのかなあ?」


万九郎は、何となく、そう思いました。


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万九郎は、することがありません。

お茶を飲んでいます。


不思議と、恐怖や緊張は、あまり感じません。


こんなに皆んな、楽しそうに頑張ってる、

必死で頑張ってきた。

あんなのに負けて、終わりなんてない!


「俺は、アスカ+2名と一緒に、月に行くんだ!」


万九郎が、決意を新たにしています。


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庭の一角が、何やら騒がしく、なってきました。


そちらを見ると、ナイスルッキンガイが、居ます。


壇上に、軽やかに駆け上がっています。


これから、何か演説するようです。


「テステス。本日は晴天なり」


はい。天気はまあまあです。


「For the people・・。あっ間違っちゃった」


「Forget what I said. Forget what I dit. We should forgive everyone’s mistake」


「はぁ・・」


ここまで、練習ってことになりました。


“We fight to live, to survive”

始まったようです。


“We will not banish whithout fight!We are going to live on!We are going to survive!Today, we will celebrate our independence day!”


「うおーーーーーーーーーーー!」


大喝采です。


何から独立するのか、よく分かりいませんが、皆んなの士気を高める、いい演説でした。


ナイスルッキンガイは今、老中っぽい太った人と、笑いながら握手しています。


「あの若い方は、SSKの社長さんですよ」


美香が、言います。


「昔から、ああいうのだけは、得意な人だったんです。でも、おかげで人望も広がって、噂ですが、松浦家の次代当主を、狙ってらっしゃるとか」


「フン。すぐにピーピー泣くし、成績も最低だったけど、こんなことだけは、やらせといていいわね」


松浦家も、なかなか複雑なようです。


とにかく、皆んなが生き生きしています。


「絶対勝てる!」


「はい!」


美香が、応えます。


サングラス航空隊が、次々とコックピットに、収まっています。


いよいよ、戦闘開始です。


某映画みたいとか、言わないでください。無料奉仕ですから。


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