第59話 【巨人来襲】
チュン、チュチュンガチュン。
朝です。
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朝ごはんを、頂きます。
皆んな意外と、リラックスしたムードで、雑談しています。
塩鮭と沢庵と、ご飯と味噌汁。
美味しいです。
時刻は、午前8時。
大スクリーンに、ニュースが映っています。
政府の汚職や、列車事故のニュースが続いた後、
「日本政府と連合軍部は今日、佐世保の松浦家討伐に、ウィッチーズの精鋭部隊を差し向けることを、決定しました」
えっ!
「昨日の私のアレ見て、決めたんでしょ。つまり、ウィッチーズ全員、死んでこいってこと」
「あれだけの力の差を見せられては、アチラも利用したい気になるじゃろう。本番前に、小うるさいハエどもを全員一掃!いいアイデアだ。しかも、ウィッチが血まみれになってる様子でも放送できりゃ、アンチ松浦家には、格好の材料になる」
「何しに、来てるのかしら?」
アスカが、ふと、言います。
「さあな、上層部の言う通りにしか、動かん連中だ。詳しい情報を聞かされているかも、怪しいものだ」
「・・では、私が1人で、相手をします。皆んなは、総攻撃に備えて、万全の準備をして」
「えっ、いくらアスカでも、1人で精鋭部隊の相手なんて・・」
万九郎が、少し不安になっています。
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アスカを、見ます。
普段通りのアスカに、見えます。
「アスカなら、大丈夫だな。きっと」
アスカが言うことなら全部、信じられる気分に、なっています。
時刻は、午前9時を回りました。
「太平洋沖合に、巨大な飛行物体を捉えました!スクリーンに送ります」
オオーーーーーーーーーーーン。
「何だありゃ?」
鍋の蓋、いえ何というか・・。
コンビニで売っているアルミ容器のうどん!
そう!あれを逆さまにして、果てしなく、巨大化したように見えます。
「Welcome to Japan!いらっしゃいませ」
「やっと、来よったか」
「やはり、エイリアンのUFOを使ってきたか。あの大きさなら、エイリアンを10億以上、収容できるじゃろう。船内のエイリアンの遺体を、1体1体焼却しているうちに、悪魔の心に、落ちてしまったのじゃ」
前の大戦で、欧州のどこかで撮られた、山積みの男たちの死体写真を、万九郎は、思い出しました。
黒焦げの死体を、1体、1体・・。
気が遠くなるような気がします。
「決まりね!ウィッチーズは、アスカ1人でやってもらうわ。私たちがバタバタしてたら、先制の機会を奪われちゃう」
万九郎は大スクリーンを見て、ひたすら唖然としていました。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
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