◉おい、ワケェの。〈冒険〉を履き違えるニャよ?
「じゃあガンバるニャよ〜♫」
リズとアンナにバイバイして、次はカメリアのトコに行くニャ。
カメリアはパン大好きジュンジョー乙女ニャから今回の販売は楽しんでるはずニャ。
あのヨシコの弟子になれるニャんてなかなかのサイノーの持ち主ニャ。
「カメリア、おつ、ニャ!」
「あ、ロイロ様いらっしゃい...でいいのかな?」
「ニャ。しさつニャからお客扱いでいーニャよ♪」
「お邪魔するピョン」
「了解だよ、ロイロ様。ウェネト様もいらっしゃい」
カメリアのブースは賑わってるニャ。
お客はボーケンシャとかいうシゴトをしている人間が多いニャ。
ニャるほど、携帯食としてパンを買ってるニャね〜。
「お姉さん!クリームパンとレーズンパンくださいッ!」
「あいよ。これから
「はい!これから仲間達と〈
「そうかい。頑張ってな」
そんニャやり取りをしながらパンを包むカメリア。自分でトレーに取る者もいれば、今みたいにカメリアに直接注文する者もいるニャ。
カメリアはビジンさんだからニャ。
お代を渡しながら頬を染めるショーネンはかわいいニャ。
「なあ、姉ちゃん。パンを全部買ってやるからこの後俺らと付き合えよ?」
そんなバカな奴が出てくるのもヒツゼンってヤツかニャ?
ていうか、ネトの奴、ちゃんと結界張ってるニャ?
「あー...残念だけど、アンタ達に売るパンは無いね。他所へ...違う屋台へ行ってくれ。間違っても、この〈気まぐれ猫〉にこれ以上絡むなよ?良いか?これは、先輩冒険者としての忠告だからな?」
「ハンッ!何が『これ以上絡むな』だ。こんな女ばっかりの屋台なんざ俺らが」
ーーーガシッ!!
「ガァッ!?」
メンドーな奴ニャ〜...後でネトはお仕置きニャ。
めっちゃ横に首振ってるニャ。
あ?何で私を指差すニャ?
え?さ・っ・き・
...殺気を出せ?
いやいや、流石にアキサメが見てる前でこんなヤツに殺気なんか...ニャ?また首振って何やってんニャ。まぁいいニャ、ウェネトはお仕置きけってーニャ。
「ガ、は、はなせよ!この亜人!」
「ニャあ?このじょーきょーでまだイセーを張るニャ?オマエはオタンチンかニャ?」
ニャニャ?周りのナカマっぽい奴等が武器に手をかけよーとしているニャ。
やっぱりユルクは阿呆ばっかりニャ〜。
「おい、ワケェの。〈冒険〉を履き違えるニャよ?
オメーらが束になって襲ってこよーとも、そこの駄兎にすら、キズのひとつもつけられねーニャよ。
テメーのリキリョーもわかんねーお子ちゃまは、とっととママのトコにでも帰るニャ」
ちょっとムカつくから指にチカラを入れちゃうニャン♬
「ガ、ガァッ!!?」
「お、おいッ!すまなかった、も、もう2度と絡んだりしねぇから、許してくれッ!」
「...ふんッ」
ーーードサッ!
「ここは楽しくみんながおかいものする場所ニャ。
オメーらみたいなイキってる阿呆は、せんしゅー来やがれ、ニャ」
倒れて頭を抱える男をナカマ達が立ち上がらせて立ち去ろうとしてたら、せるじゅ、とかいうじいちゃんが寄ってきて、阿呆の耳元でコソコソと話しだしたニャ。
「お客様。世の中には決して手を出してはいけないモノがあるのです。
貴方達は運が良い。
それに気付けた上に、五体満足で済んだのですから。
...どうぞ、お気をつけて、お帰り下さいませ」
ニャハハハハッ!
やるニャ、せるじゅ。
「いーコト言うニャ、せるじゅじーちゃん」
「いえいえ。私はただ本当の事をお伝えしたまででございます」
「それをニャんと弁えているのが大せ、ヒニャンッ!!?」
なんかゾワゾワってしたニャ!?
ぷりてぃなシッポがピーン、ってしたニャ!?
あ?何で私を指差すニャ、ネト?
え?後ろ?後ろがどーした...ヒィッ!!?
「あ、あれぇ?ニャ、ニャんでアキサメはあんなにステキな笑顔ニャ...?」
ニャ?何ニャ?五百円玉ニャ?あ!おこづかいニャ?でも、ユルクで五百円玉は使えないニャよ、アキサメのおっちょこちょ...ニャッ!?ぐ、グニャって...え?な、なんニャその手招き...い、嫌ニャッ!!それ絶対イタイやつニャ!
「ネトッ!アキサメが呼んでるニャ!逝ってこいニャ!」
「どーみてもアンタだよッ!」
「ニャ!?アンタとはなんニャ!私はそんなふーに育てたおぼえはないニャよ!」
「私もアンタに育ててもらった記憶は無えピョン!」
チィッ!ネトのやつ裏切ったニャ?
ならばッ!
「カメリア、ガンバ!ニャ。私は忙しーからもーいくニャ!バイバイニャ!」
「え?あ、うん。ありがと、ロイロ様」
「は?コラッ!また逃げんのかよ!待て、駄猫!...すいません!お騒がせして、ホントすいませんしたッ...ピョン!」
「あ、うん。ウェネト様も、その、色々と頑張ってください」
さんじゅーろっけーニャげるにしかず!
てきぜんとーぼーばっちこいニャ!
「さぁお次はルーチェんトコニャ〜♪」
「あぁ...御館様ぁ...堪忍してくださいまし...」
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