◉なんてたぼーな日ニャ!?〈午前11:15〜現在〉

「すてら、すてら、聞こえるニャ?」


 自分の空間部屋にもどったニャ。先ずはゴハンをカクホするニャ。


『にゃ?ろいろさま、どちたの?』

「ニャ。すてら、私、朝ゴハン食べそこねておなかペコペコニャ〜。れおん家でゴハンってもらえないかニャ?リズに聞いて欲しいニャ」

『おけ。まってて、ろいろさま』


 リズはオジョーサマだから、大丈夫ニャはず。やっとゆっくりできるニャ。


『ろいろさま、だいじょぶだって』

「ニャ!ありがとニャ」

『にゃ。できたらもってくね』

「お願いニャ〜」


 ニャ〜、ようやくひと息つけるニャ。


 音ちゃんに朝っぱらから起こされて、ペンダント探して(タマが)、オルゴールにかくれんぼして(自分から)、あぁ、お手紙とカンバンも用意して(趣味)、オルゴールで歌って(ノリノリ)、みりぃに祝福して(音ちゃんが)。


 おおいそがしニャ〜。

 シゴトのできるオンナはツラいニャ〜。


『ろいろさま?』

「ニャ?すてら、どーしたニャ?」

『りずがいっしょ、いい?』

「リズ?べつにいいニャよ?」

『り』


 リズはおヒマなのかニャ?

 しょーがないニャ。アキサメの娘の世話は、私の役目でもあるニャ。



『できた』

「ニャ。今開けるニャ」


ーーカチャ。


「いらっしゃいニャ。おはよーさんニャ、リズ、すてら」

「おはようございます、ロイロちゃん!おじゃまします」

「にゃん」


 リズが持って来てくれたのは、さんどいっちと果実水ニャ。具材たっぷりニャからおなかも満足ニャ〜。


ーーもぐもぐ...んっく、ごくごく、ぷニャ〜!


「ウマいニャ。れおん家のしぇふも良いウデニャ」

「あ、それ、アキサメお父さんもいってたです」

「そうニャ?ところで、リズはアキサメを、お父さんって呼ぶニャ?」

「はい!ほんとうの父親は、お父様とよんでいたので、アキサメさんはお父さんにしたです」

「確かに別の方がいいニャね。アキサメパパでもいいニャ?」

「パパ、はアキサメさんにあわない気がしたです」

「そうかニャ。リズがそう思うならそれが1番ニャ。そういえば、ルーチェは一緒じゃないニャ?」

「ルーお姉ちゃんは、サーシャお祖母様とおようふくをえらんでるです。楽しそうでした」

「リズはいいのかニャ?一緒に居なくても」

「はい。おやこみずいらず、です。おじゃましたくなかったです」


 リズは気の利く良い子ニャね。流石は私の娘ニャ。


「じゃあ、ルーチェ達が終わるまでみんなで遊ぶニャ。何して遊ぶニャ?」

「はい!じゃあーー」


 それから、おはじきやコマ回し、メンコやビー玉と、しょーわれとろな遊びを楽しんだニャ。すてらはできない遊びもあったニャけど、ビー玉を遠くから穴に入れる遊びはダントツに上手かったニャ...。


 それから小1時間遊んだ後、ルーチェのよーふく選びが終わったのが加護を通して分かったニャ。その事をリズに伝えたら、お昼ごはんのじかんです、との事で帰って行ったニャ。

 再び1人にニャったから、アキサメの様子でも見ようとカンバンに行くと...休憩中?アキサメはゴハンを食べに行ってて、居なかったニャ。

 アキサメのところにも移動できるニャけど、今日は朝からバタバタしたし、お昼寝する事にするニャ。いちおー、顔を出したしょーこに手形をペッタンしてニャっと。


 ふニャ〜〜...今日は朝からたぼーだったニャ〜。

 おやすみなさいニャ.....Zzz...



ーーーシャリィィン!


『其れーー。其れまーーーさいまし、御ー様。尚ーーーーまする』


 うっさいニャ...あんみんぼーがいするニャ...


『起きなさい!!起きなさい、このアホ猫!!』

「ふシャーー!?誰ニャ!私のシッポを踏んだのは、どこのバカちんニャー!...ニャ?」


 あれ?何でコイツが居るニャ?


『な・ん・で爆睡しとんじゃこのバカたれアホ猫!!』

「ニャ!?なんニャとつぜん!?、ていうか、朝から小鳥だのだの。まったく、いつからここはどーぶつ園になったのニャ」

『猫が言うなや!それより、なんでを弱めたのよ!危うく御館様様が目を覚まされるところだったじゃない!!』

「ニャ?.............あ、忘れてたニャ。ココ、地球じゃ無かったニャ。そこら中、神気ぱわーすぽっとだったニャ」


 てへぺろ、ニャ。地球カンカクが抜けて無かったニャ〜、ロイロだいしっぱい、ニャ。


『...この』

「この?」

『この、未熟、者!!」


ーーゴチンッ!!


「痛ってーニャ!?何すんのニャ!この狐ババア!」

『喧しいわ!アンタも歳は変わらないでしょうが!そんな事よりも、早く御館様のところに行きなさい!取り返しのつかない状況になる前に、陣を張り直しなさい!』


 確かにニャ。これはきゅーをよーするニャ!


「了解ニャ。教えてくれてありがとニャ、天狐てんちゃん」

『アンタ...バステトの為じゃないわ。

 全ては、御館様の安寧の為』

「それでも、ニャ。

 それと、その名前は、古いニャ。


 私の名前は、ロイロ。呂色の様に綺麗な黒漆のこの姿を、お褒め頂き賜った、ロイロ。


 秋雨様は、私が御護りする」


 この御役目は、他の神にも譲らない。


 あの日、私は、そう決めたのだから。


『そう。なら、しっかりとやりなさい、

「無論」


 

 『雲一つ見えない秋空の陽は穏やかに、通りを賑わう人々を暖めて。

 時折、色無き風が蕭条と寂しく吹いて、業の深い化け者共の熱を、奪い去っていく』


 これは、貴方様にの、私達の罪の詩。

 そして、業の深い私達に、貴方様が詠った、救いの詩。



 

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