◉なんてたぼーな日ニャ!?〈朝8:20〜9:47〉
「お〜い、タマ、聞こえるかニャ〜?」
『にゃ〜』
「よしよし、良い
『にゃ〜〜にゃにゃ〜』
「そこを何とか頼むニャ。私はだってしょーじきメンドいニャけど、
『.........にゃ!』
「ダウト言うニャ!本当ニャ!ていうか、時間が無いから急いでお願いニャ!」
『にゃにゃ?にゃ〜』
「ん?あー確か、ハチドリ、って言ってたニャ。多分、ハチみたいな鳥ニャよ」
『にゃ〜』
ふぅ〜。やっと探しに行ったニャ。
まったく、タマはおばあちゃんニャからコシが重いニャ。
ありゃりゃ?いつの間にかアキサメが朝稽古なんかしてるニャ。相手は...ニャ〜えりすのゴエーキシ君ニャ。まぁ、あれニャ。理不尽、という言葉の意味を体に、心に、魂に、刻み込む事ニャ。どんなに高い壁も、一度はその目で見ない事には何にも始まらないニャ。
『にゃ〜』
「あ、タマ。見つけたかニャ?え?2つあった?1つは小さい鳥で、もう1つは燃えてるような鳥?焼きとりかニャ?...でも、音ちゃんは小さい鳥ニャから、1つ目の方が正しいと思うニャ!焼きとりペンダントはポイして、小さいヤツを飼い主のお爺ちゃんに渡すニャ!」
『にゃにゃ』
「ありがとニャ〜」
みっしょんこんくりーと!ニャ?こんぷりーと、ニャ!
「ニャニャニャ〜♪私にかかればこのくらいの事よゆーだニャ」
『お!?頼んだ事やってくれたんだな。ありがとな、猫神。後は、秋雨が爺さんから受け取ってくれたら、地球でやる事は終了だな』
ニャ?おかしな事言ってる気がするニャ。
私のシゴトは終わりニャよ?
「まぁ、後はガンバってニャ。私はこれから朝ドラ観なくちゃいけないからいそがしーニャ」
『は?おいおいおい、そりゃねーだろ?秋雨はユルクでオルゴールを販売するんだろ?だったらオレの言ってた子が店に来る可能性大なんだから、ちゃんと秋雨が爺さんの言う通り渡してくれる様にフォローしてくれよ』
「ニャ〜?そんな事知らんニャ。だいたい、音ちゃんの祝福を受け取る条件がキビシーのが悪いニャ。何ニャ、音の表情って?」
『そんな事言うなよ、オレ達友達だろ?条件の事はオレも反省してるんだよ。まさか、ここまで見つからないとは思いもしなかったわ』
ジゴージトクだニャ。あ、朝ドラの時間ニャ〜。
「朝ドラの時間ニャ。ばいばいニャ」
『猫がハートフルな犬物語の連ドラなんか観てんじゃねーよ!あっ...』
「音ちゃんも観てたのニャ...。私の事言えないニャ。音ちゃんなんか捕食対象ニャよ?」
『デカいよな、主人公の犬...あぁ!!』
「ふシャ!?...どうしたニャ、音ちゃん?」
『猫神、オマエ、その朝ドラ好きなんだよな?
そのドラマの主人公の犬のモデルになったヤツに会えるって言ったら、どうする?』
「ニャ、ニャ、ニャんだとぉ!?
主人公のラブラドール・レトリバーの権蔵に会えるニャ!?」
『モデル、な。でも、そのドラマの脚本家の飼い犬だから可能性は、高い』
「音ちゃん、任せろニャ!今日のほーそーは録画して後から観るニャ。よしよしよし!権蔵の為に頑張るニャ!」
『いや、そこは友達の為に頑張ってくれよ...。
取り敢えず、秋雨の側で待機してて欲しい、出来れば秋雨の中じゃない方が良いな。その方がオレも
「りょ!ちょーどおもしろい事思いついたニャ〜♪」
アキサメなら、ゼッタイ、でもんすとれーしょんをする筈ニャ。そこに私が....ニャふふ。
『おい、悪巧みするのはいいけど、オレの祝福の邪魔はするなよ?聞いてんのか?おーい!』
「だいじょーぶニャよ。心配なっしんぐ、ニャ。
あ!...アキサメがパパになったニャ」
『はぁ!?何だよ、その急展開?秋雨には嫁さんは居なかったろ?』
「ん〜、子どもと仲良くなって、懐かれて、ホゴした?そんな感じニャ」
『何だよそれ...
話すと長いからめんどいニャ。当たらずとも遠からずニャ。つまり、ハズレじゃないニャ。
「あ!アキサメが来るニャ。音ちゃん、また後でニャ」
『お、おう。じゃあ頼むぜ、猫神』
「りょ、ニャ」
「あ!おはようニャ、アキサメパパ!」
ニャハハ!あのアキサメが苦笑いニャ〜。
『おはよう、ロイロ。パパ、はやめて下さい。ただの父親代わりですから』
「変わらないニャ、どっちでもパパはパパニャ〜♪」
『随分と嬉しそうですね?』
「アキサメに娘ってコトは、私の娘もどーぜんニャ!家族ニャ!
ウチのアキサメは女っ気がないままで、心配してたニャ。
代わりにアキサメの肩が重くなるニャ〜。
それが、人として感じる幸せの重みニャよ、アキサメ。
『そうですか。私は仕入れに行ってきますよ』
「行ってニャ〜♪」
よしよし。行ったニャ。
じゃあ、お手紙を用意して...
「出掛けてくるニャ、...探さないでニャ〜っと。.....ばいってこうだったっけニャ?分からんからテキトーニャ。ろ・い・ろ、よし!出来たニャ」
お手紙を置くニャら...チャブ台がべすとニャ。
さて、と。これからはかくれんぼの時間ニャ〜。
猫は移り気で、気まぐれな生き物ニャ。
そして、何よりも楽しい事が大好きな生き物ニャ!
れっつえんじょ〜い、ニャ!
鐘は、ガランゴロン、ガランゴロンと忙しそうに鳴り響き続けている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます