◉なんてたぼーな日ニャ!?〈朝8:03〉
『....!....神!、起き....!』
「ニャ〜〜後3時間半ニャ〜Zzz...」
『起きろ!!駄猫神!!!』
「ふシャァーー!?ニャ?何ニャ、夢ニャ...」
『おい、コラ!無視すんな?寝るなや!』
朝からうるさいニャ〜。
ていうか、オマエ誰ニャ?
「朝っぱらからうっさいニャ!ゴキンジョメーワク考えろニャ!」
『お前、ご近所なんか居ねーだろが。それに、もう朝8時だよ!普通の猫は起きてんだよ』
「集合ニャ?私は時間なんかには縛られ無いニャ。それに、元々普通の猫じゃないニャ。一昨日きやがれ、ニャ」
私は神様ニャ。失礼な
『さっき、後3時間半、って言ってたぞ。どっぷり時間と共に生きてるだろ。
そんな事よりも、だ。猫神、悪いんだけど、1つ頼まれてくれよ』
「いやニャ」
『内容くらい聞けよ!?』
「絶対メンドーな事ニャ。朝からテンション下がるニャ」
『大事な用事なんだよ。お前のところの御堂院 秋雨も関わって!?』
「
『...お、おぉ。済まない、悪かった。
で、だ。その秋雨の仕入れ先のオルゴール職人の所にある、オレの加護付きペンダントを秋雨経由でユルクに持ち運んで欲しいんだよ。
丁度、今、秋雨のいる場所にオレの祝福を与えてやりたい子が居るんだわ』
何ニャ、そのタイミングの良さ。
アキサメは今日、オルゴールを仕入れに行くって言ってたニャ。
「.........なんか、怪しーニャ。音ちゃん、何が目的ニャ?」
『.........................別に?』
これは、当たりニャ。
音ちゃんは嘘がヘタクソだから、直ぐ態度に出るニャ。
「まぁ、良いニャ。きゅーゆーのお願いニャから聞いてあげるニャ」
『マジか!?サンキュー、助かるわ〜!
でな、内容はーー』
何ニャそれ...。
100年以上も前に渡して忘れてたって...アホだニャ。
私が、そのお爺さんの飼い猫を操って倉庫から出して来させるとか...自分でやれば良いニャ。
「それ、音ちゃんでも出来るニャ?」
『出来るならやってるわ!オマエの
普段はダラけてるくせに、そんな時だけ狩猟本能丸出しにしやがるんだよ!』
「それが...猫という生き物ニャ」
『兎に角、秋雨が仕入れに行く前までに頼むぜ』
「はいはい。分かったニャ。コレは貸し1つだからニャ?」
『分かってるって。今度持って来てやるよ、例のブツ』
ニャニャニャ。ちゃんと分かってるじゃニャいか、音ちゃん。
これは...少しくらい上乗せしても?
「.............3つ、ニャ」
『そんなもんで駆け引きしてくんなよ...チュ◯ルくらい秋雨に手に入れてもらえ』
「ニャ!?それはダメニャ!アキサメに弱みを握られたら...ニャ〜!!」
ゼッタイ、事あるごとにソレをチラつかせてくるニャ。アイツは魔王ニャ。
『それは弱みじゃなくて、大好物って言うんだよ、駄猫神』
「うっさいニャ!音ちゃんは黙って花の蜜でも吸ってろニャ!」
『あ、オマエ、花の蜜を馬鹿にしたな?上等じゃねーか。知ってるか?花の蜜を蜂が集めるから、蜂蜜なんだぞ?蜂蜜の蜜は、花の蜜なんだかんな?』
「ニャ、ニャんだってーー!?」
こうして、駄猫神ことロイロの、多忙な一日は、賑やかに、始まりの鐘を鳴らす。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます