第26話 周辺が更地になりて書斎から八甲田山のロープウェイさへ見ゆ

 朝刊に「県内死者想定4.1万人」の見出しで、日本海溝・千島海溝地震の解説記事が載った。


 思い出すのは10年前の東日本大震災。


     ◇


 〈医療で震災復興プロジェクト〉を始める際、被災地での非常通信手段に役立つだろうとアマチュア無線を再開局した。

 40年前のコールサインJF7IDVの再使用も考えたが、手続きが面倒なため、新たにJP7DVXで免許状(局免)を受けた。

 持ち歩けるようハンディ機を購入し、陸前高田市や気仙沼市・南三陸町で運用した。


 そして今や〈第三級アマチュア無線技士〉だ。


 さらに上級の資格も目指したが(加齢による忘却曲線を実感して)あっさりと断念。

 どうせ100ワットの無線機なんて買うわけないのだから…と。


 アマチュア無線を欧米では「King of Hobby」と言うらしい。


     ◇


 万一のためにと思い立ち、ハンディ機を1ワットで試す。

 八甲田山系の田茂萢岳山頂に設置されている広域レピータにアクセスできた。

 この管理団体(JP7YCD)のホーム頁には「災害時にも活用できるよう県内全域をカバー可能」と紹介されている。


 今後の活躍に期待し、エールを送りたい。

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